知らない草から 特別な草へ
わかる人にはわかる。
そう、今回は草の話です。野草です。
引き続き愛用中の「雑草手帳」さん。
片手に乗るサイズ感がコンパクトでとても良い感じです。
メヒシバ、オヒシバ
最近も線路沿いなど道という道で道端を見ております。
先日見つけたのはこの子。よく見かける子です。
名前は「メヒシバ」。漢字では「雌日芝」。
穂先が三叉になっています。
それに対し、「雄日芝(オヒシバ)」というものも。
確かに、やや雄々しい。
へクソカズラ
こちら、なんと、見つけたのです!!
私が野草の道へと進むきっかけとなったあの小説の、代表とも言える植物!
なかなかそれらしいものを見かけられず、そんなに珍しいものでもないはずなのに…とやや諦めかけていたため喜びもひとしお!
線路沿いのフェンスで発見しました。
もはや愛おしい!!!
小指の先程の小さな花が咲いていました。
実は名前を言うのがはばかられ、未だに声に出しては言えません…。頑張ってもヤイトバナが限界。オオイヌノフグリは大丈夫なのに。
聖地ならぬ聖花!
これがさやかの団地に生えていたあの…!!!
ともう内心大歓喜でした。
ハタケニラ(仮)
そして畑で見かけたのはこの子。
植えられた感じではなく、畑の端にぽつんぽつんと生えていました。
一緒にいた父親に聞くと「それはニラだ」とのこと。
ニラ?!
と思い、まあそう言うのならニラなのだろう、と思っていました。
そして後日図鑑で見つけた名前は「ハタケニラ」。
父よ、疑ってごめん。
まあしかし、ぱっと思い浮かぶあの食用のニラではありませんでした。
と、ここまで書き、改めて調べたところ、図鑑に載っているハタケニラの花には似ているが、ネットで調べると出てくるのはもう少し花の大きいものばかり。
もしや本当に普通のあの食用のニラだったのか…?
今度もう少し詳しく調べてみます。
ヌカススキ
さて続いて覚えたのはこちら。
ヌカススキさん。秋なのでちょっと枯れています。
こちらもよく見かけますね。
ちなみに雑草手帳には載っていなかったので調べました。
イネ科っぽいな〜とは思っていましたが、名前もススキなんですね。
小さくてかわいらしいので好きな草です。
他にも、
ヨウシュヤマゴボウ
や、ヤブガラシ
(「藪の辛子」ではなく「藪枯らし」なんですね。)なども見つけました。
駅までの道、職場までの道すがら、「メヒシバ、メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ…」と頭の中で照らし合わせながら歩くようになり、普通の道がとっても楽しくなるのでおすすめです。
知識を得ると世界の解像度が上がる、と何かで聞きましたが、正にそんな感じ。
今までは、ただの背景だった知らない草が、名前を知った途端に、自己紹介を終えた友人のようになるのです!
やあ、また会ったね。と、同じ種類でも違う草ですが、君の仲間にあっちでも会ったよ、と、愛着がすごいです。
人と仲良くなるためには、名前を呼ぶと効果的、とも言いますが、固有名詞のパワーはすごい。
改めて感じました。
あまり身近で共感してもらえそうな人がいないことかやや寂しいですが、楽しいのでまあ良しとします。
図鑑の野草を制覇するのが今の小さな目標です。