みお奥様ストーリー⑤
私はとりとめのない話をしながら、リモコンのスイッチに指をかける。
その僅かな動きを感じ取ったのか、みおさんがひと際強く体を摺り寄せて来た。
(……いまです!)
じっくりとタイミングを見計らい、絶妙にみおさんの意識がそちらから逸れた瞬間、とびっこを起動した。
「……んっ」
ぴくっ、とみおさんの体が小さく跳ねる。
その反応はダイレクトに私の腕に伝わって来ていた。
(うーん、いい反応ですね)
一端スイッチを切る。みおさんが緊張を緩めた。
そこですかさず、もう一度スイッチを入れる。
「ひゃっ……! ん……っ」
小さく声をあげてしまったみおさんが、慌てて口を手で抑える。
恥じらう彼女の耳は、可愛らしく赤くなっていた。