内緒の関係 しょう奥様のストーリー⑤
しょうさんが内股になって、俺の腕に捕まっている手に力が籠る。
「ん……っ、ふ、ぅ……っ」
唇を一文字に結んで呻く彼女は、とても艶やかだった。
色っぽい、といってもいい。
本来なら俺なんかでは手の届かない高値の花である彼女が、俺の指先のわずかな動きで翻弄されている。
それはとても優越感を満足させてくれることだったし、そんな彼女を見るのはとても楽しかった。
雑踏の音に紛れて聞き取り辛いけれど、耳を澄ませば彼女のお腹の方から、小さな振動音が聞こえてきている。
彼女の秘部にはとびっこが――遠隔操作で起動できるローターが、仕込まれているのだ。
それをどこでどう動かすかは、俺の匙加減次第。
(あんまり最初から飛ばし過ぎるのも良くないか)
ずっと動かしてしまっていたら、本人の資質に関わらず慣れて反応し辛くなってしまう。
そんなもったいない使い方は出来ない。
ひとしきりしょうさんが悶えるのを堪能してから、一度とびっこのスイッチを切り、彼女を刺激から解放する。
「ふー……」
ほっとした様子で息を吐くしょうさん。
その吐息は、すでに少し熱っぽく、そして色っぽかった。