もしも物忘れが激しくなったら
父:最近さぁ・・・
子:なあに?
父:物忘れがひどくなってきてて。
子:そうなの?
父:同じ話を2回しちゃったりするんだよね。
子:まぁでもそれは私も時々あるよ。
父:それだけじゃなくてさぁ、
子:うん。
父:貯金のことを忘れちゃうんだよね。
子:えっ、それは・・・やばいね。
父:そうなんだよ、昔のことはよく覚えてるのに。
子:知らない人にだまされたりとかしないでよ。
父:え? ん? あぁ、そうね。
子:でも貯金のこと忘れるって、なんかあったの?
父:八百屋でたまねぎ買って冷蔵庫開けたらすでに新しいたまねぎが買ってあったりとか。
子:(ん?)
父:つまり昨日玉ねぎを買ったことをもう忘れてるんだよね。
子:(ん?ん?)
父:録画したドラマをもう1度観てるの気づかずに・・・
子:(ん?ん?ん?)
父:最後のほうで「これ前に観たわ」って気づいたりとか。
子:それ貯金関係なくない?
父:貯金ってなんのこと?
子:え?
父:え?
子:貯金のこと忘れるんでしょ?
父:えっ?貯金?
子:(やばい、さっきの話をもう忘れてる?)
父:あっ!
子:ん?
父:貯金じゃない、直近。
子:あぁ!直近ね!
父:そうそう、直近のことをよく忘れるの。
子:なんだ、貯金を忘れてなんか問題あったのかと思った。
父:それは大丈夫。
子:そっか。
父:忘れるほどの貯金はないから。
子:ある意味大丈夫じゃないね。
父:都営線とか都営バスが70歳過ぎると無料だからそれを駆使してなんとか生きてるよ。
子:まぁでもちょっと安心したわ。
父:何が?
子:いま話してる限りだとそんな物忘れひどいって感じでもないし。
父:いやでも最近ちょっと困ってることがあって。
子:なあに?
父:同じ話を2回しちゃったりするんだよね。
子:!?
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