わんちゃんも楽しい"歯磨き"の練習方法について学ぼう-第5回セミナーまとめ【後編】 2 PETWELL clinic 2022年9月30日 10:31 みなさんこんにちは!PETWELLclinic広報担当です。先日公開いたしました『わんちゃんも楽しい"歯磨き"の練習方法について学ぼう-第5回セミナーまとめ【前編】-』の記事はご覧いただけましたでしょうか?前回記事はこちら↓https://note.com/petwell_clinic/n/ne9c97eea397c今回の記事では引き続き【後編】の内容まとめをお伝えします。今回のメインテーマである「歯磨きの練習方法」がじっくりと解説されています。お見逃しなく!【約30分】【チャプターリスト】00:00〜 体を触られることに慣らす08:45〜 口元を触られることに慣らす15:10〜 ご褒美で気を反らせながら慣らす20:42〜 歯ブラシに慣らす【サマリー】ホールディングに慣れることができたら、今度は体のいろいろなところに触られることに慣らしておく。各所に触れたあとは、将来、苦手になりにくくするためにきちんとご褒美をあげ、うれしい感情に結びつけることが大事。おおよそ下記の順に慣らしていく。●手を握る足を拭くときに手を持つことがあるため。●水かきを触るトリミングで足裏をカットする際のため。●爪を触る爪を切ることに慣らすため。●お腹を撫でる/優しく押す獣医による触診に慣らすため。●耳に中に指を入れる/耳元を揉む耳そうじに慣れるため。●口周りを触る今回のテーマである歯磨きに直結する練習。基本的に犬は口元を触られるのが嫌いであり、マズルコントロール(罰として口元を抑える行為)は厳禁。舌を巻き込み窒息する可能性があり、また口元を触られることにさらに警戒するようになる。●唇をめくる/歯茎を触る人間の子供と同じ様に、指を口に入れ歯茎を触る。ここまでできればシート型の歯磨き/指サック型歯ブラシなども使える。どうしても抵抗感の強い犬には、専門のトレーナーや獣医に相談。その場合も一気に慣らすのではなく、少しづつ慣らすのが大事。恐怖反応を表すボディランゲージが見られる、その手前から慣らす。また「ご褒美で気を反らせながら慣らす」という練習方法が有効な場合もある。その際のポイントは以下の通り。●過度な恐怖反応や攻撃行動が見られない場合●恐怖よりもご褒美に対するモチベーションが高い場合●大好きなご褒美を使う(日頃は使わない特別なもの)●食べ続けている状態を保つために知育玩具を使うこうした練習の結果「ご褒美をあげないと歯を磨けない」という状態になっても構わない(ご褒美を無理になくさなくても良い)。なぜなら犬は人と違い、虫歯にならないため。犬の歯磨きの目的は、歯垢が歯石に変わる(3-5日間)前に取り除くことなので、食べ物をあげながら歯を磨いても問題はない。そして最後に「歯ブラシに慣らす」。これはあまり難しくなく、歯ブラシにチュールなど液体状のご褒美をつけて毎日なめさせてあげれば、すぐに慣れる。市販のおやつのカロリーなどが気になる場合は、ササミの茹で汁を歯ブラシにつけるのも有効。歯ブラシを口に入れられるようになったら、歯に当てる練習する。ここでも、ちょっと当てることができたらご褒美をあげる。大変な作業なので、体をおさえる役/歯ブラシを当てる役の二人一組で練習するのがおすすめ。ホールディングや体&口を触る練習は、飼い主が意気込みすぎないことが大事。スキンシップの一環として、ゆったりと自然に行う方が、犬にとっての喜びとなる。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #オンラインセミナー #動物病院 #しつけ #PETWELLclinic #ペットウェルクリニック 2