わんちゃんも楽しい"歯磨き"の練習方法について学ぼう-第5回セミナーまとめ【後編】

みなさんこんにちは!PETWELLclinic広報担当です。

先日公開いたしました『わんちゃんも楽しい"歯磨き"の練習方法について学ぼう-第5回セミナーまとめ【前編】-』の記事はご覧いただけましたでしょうか?


前回記事はこちら↓
https://note.com/petwell_clinic/n/ne9c97eea397c

今回の記事では引き続き【後編】の内容まとめをお伝えします。今回のメインテーマである「歯磨きの練習方法」がじっくりと解説されています。お見逃しなく!【約30分】

【チャプターリスト】
00:00〜 体を触られることに慣らす
08:45〜 口元を触られることに慣らす
15:10〜 ご褒美で気を反らせながら慣らす
20:42〜 歯ブラシに慣らす


【サマリー】
ホールディングに慣れることができたら、今度は体のいろいろなところに触られることに慣らしておく。各所に触れたあとは、将来、苦手になりにくくするためにきちんとご褒美をあげ、うれしい感情に結びつけることが大事。おおよそ下記の順に慣らしていく。

●手を握る
足を拭くときに手を持つことがあるため。

●水かきを触る
トリミングで足裏をカットする際のため。

●爪を触る
爪を切ることに慣らすため。

●お腹を撫でる/優しく押す
獣医による触診に慣らすため。

●耳に中に指を入れる/耳元を揉む
耳そうじに慣れるため。

●口周りを触る
今回のテーマである歯磨きに直結する練習。基本的に犬は口元を触られるのが嫌いであり、マズルコントロール(罰として口元を抑える行為)は厳禁。舌を巻き込み窒息する可能性があり、また口元を触られることにさらに警戒するようになる。

●唇をめくる/歯茎を触る
人間の子供と同じ様に、指を口に入れ歯茎を触る。ここまでできればシート型の歯磨き/指サック型歯ブラシなども使える。

どうしても抵抗感の強い犬には、専門のトレーナーや獣医に相談。その場合も一気に慣らすのではなく、少しづつ慣らすのが大事。恐怖反応を表すボディランゲージが見られる、その手前から慣らす。

また「ご褒美で気を反らせながら慣らす」という練習方法が有効な場合もある。その際のポイントは以下の通り。

●過度な恐怖反応や攻撃行動が見られない場合
●恐怖よりもご褒美に対するモチベーションが高い場合
●大好きなご褒美を使う(日頃は使わない特別なもの)
●食べ続けている状態を保つために知育玩具を使う

こうした練習の結果「ご褒美をあげないと歯を磨けない」という状態になっても構わない(ご褒美を無理になくさなくても良い)。なぜなら犬は人と違い、虫歯にならないため。犬の歯磨きの目的は、歯垢が歯石に変わる(3-5日間)前に取り除くことなので、食べ物をあげながら歯を磨いても問題はない。

そして最後に「歯ブラシに慣らす」。これはあまり難しくなく、歯ブラシにチュールなど液体状のご褒美をつけて毎日なめさせてあげれば、すぐに慣れる。市販のおやつのカロリーなどが気になる場合は、ササミの茹で汁を歯ブラシにつけるのも有効。

歯ブラシを口に入れられるようになったら、歯に当てる練習する。ここでも、ちょっと当てることができたらご褒美をあげる。大変な作業なので、体をおさえる役/歯ブラシを当てる役の二人一組で練習するのがおすすめ。

ホールディングや体&口を触る練習は、飼い主が意気込みすぎないことが大事。スキンシップの一環として、ゆったりと自然に行う方が、犬にとっての喜びとなる。

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