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孤独なる生きづらさを描いた映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』から
Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。
Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました!
「孤独なる生きづらさを描いた映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』から」。
ケン・ローチ監督の映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』について、書こうと思っていたのにまともに書くことができなかったのが実に不思議。
振り返ると、2017年以来、およそ8年間、私はずっとこの映画の概略しか語ってこなかったのでした。
この映画のテーマを捉えるのが、なかなか難しい。
たしかにイングランドという政府の、社会保障の制度のまずさだとか、緊縮財政がどうだとか、そのために市民が苦しんでいる、といういい方はできる。それが正当な批評なのかもしれない。
でも私は、この映画を観て、いちばん堪えたのは、孤独に生きることの辛さ、難しさ。耐えられない苦しみ。
人によっては、他人との関係ですり減る生活はもう嫌だから、孤独に自由に生きようと、そういう人生を生きようとする選択肢はあるかもしれない。
でも、やっぱり孤独に生きるのは大変だと思う。その選択肢は、どの選択肢よりもハードだと思う。
何かを拒んでいくと、どんどん孤立していってしまうっていうのを、この映画は描いてくれている。ぶっちゃけ、孤独と孤立の問題は本当にハードだから、この映画にはロマンスなんて何一つ描かれていない。ここに出てくる人たちは、恋愛なんてしていられないくらい、「生活」に困窮してしまうのです。
機会があれば、この映画を観てください。
ということで、ぜひご一読ください↓↓↓。
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孤独なる生きづらさを描いた映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』から
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