Utaro/青沼ペトロ
執筆者Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート。 https://dodidn.com/blg/
青沼ペトロ書き下ろしのウェブ小説サイト。片田舎の町で演劇活動をする青年・平井文隆の物語。https://fictional.dodidn.com/
Utaro/青沼ペトロの本拠地[Dodidn*]Dry Shack(乾いた家)。ポッドキャスト[青沼ペトロのバグるラジオ]の関連情報も。https://dodidn.com/
青沼ペトロとグリーン・ラビット・ラボラトリー製作の映像作品及びショートフィルムに関する記事情報。https://vimeo.com/user127934818
スペシャルサイト[男に異存はない。性の話。]は、包括的セクシュアリティ教育に関するトピックについて綴っています。https://noobjection.work/index.html
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「朝井リョウの『生殖記』はナニを語っていたか」。 私は今回、話題の朝井リョウさんの『生殖記』(小学館)を読んで、陳腐な感想を書いてしまいましたが、これはいわゆる“ネタバレ”というやつで、それが困る方は、下のリンク先をお読みにならないでください。 長いこと、朝井さんの小説やエッセイやらを読んで過ごしてきました。彼もデビュー当時はすこ
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「素晴らしき電子リコピー」。 先日、謎めいたリコーの“電子リコピー”(BS-320)について投稿いたしましたが、全く奇跡的に、その複写機のオフィシャル広告フライヤー(チラシ)を入手することができたので、紹介することといたしました。そう、1970年代の国産のオフィス用カラー複写機の話。 ということで、ぜひご一読ください↓↓↓。 ご意
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「ニコラス・レイあちらこちら」。 映画監督ニコラス・レイの映画『夜の人々』。翻訳家・畑中佳樹氏によると、ニコラス・レイの映画に登場する若者は、何事にも不慣れな感じだと。私がこれを初めて読んだ時、畑中氏の裸眼的指摘は実に鋭く、的を射ているなと思いました。 映画『夜の人々』におけるファーリー・グレンジャーとキャシー・オドネルの二人はそ
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「私は朝井リョウの『生殖記』を読み始めるというのか」。 まさに朝井リョウさんの『生殖記』を読み始めるための、心の準備とでもいうべき私の所信表明、決意表明。 ここでは詳しく書きませんが、振り返れば、もうずいぶん前の話になってしまうんですね。朝井さんが小説すばる新人賞を受賞した時、私まだ若くて30代。朝井さんも当然若かった。 ぽーんと
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「何もかもがわからないということ」。 筑摩書房のPR誌『ちくま』で連載中の、岸本佐知子さんの「ネにもつタイプ」。いつも読ませていただいていて、前回は「岸本佐知子さんのアピヨンポンポン」を紹介しましたが、今回は11月号の「窓」というエッセイが、あまりにも不可思議な飲み会のエピソードで…。 その場での岸本さんが、気の毒な存在でもあるわ
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑰―特別編II・フンドシと森鷗外の『ヰタ・セクスアリス』」。 またもや、フンドシの話…。 しかしここでは、文豪・森鷗外さんが登場するのです。フンドシと鷗外さんって、いったいどんなつながりがあるの? といったところで興味を持たれた方は、ぜひお読みください。 私自身、学生時代からも含めて、森鷗外という人の作品はあまり
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「開高健『開口閉口』―でっちあげられた酒」。 私の愛読書である開高健著『開口閉口』から、某国のワインの話。それと私が、浅草のデンキブラン=「電氣ブラン」を嗜んだ話。 これは本文では書いてませんが、私は酒を飲む時、“水割り”というのはほとんど作らない。ハイボールというのは好きです。角ハイとかね。ジンとか。水ならば、いっそお茶で割ると
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「二つの序章―パゾリーニとリコーの印刷機」。 イタリアのピエル・パオロ・パゾリーニ監督の映画『テオレマ』について書こうという準備期間において、その資料を眺めていると、いつも目にする広告があった。その資料自体、1970年の本であるからして、広告もめっぽう古い。リコーの“電子リコピー”なる印刷機の広告。 謎めいているのはパゾリーニの映
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑯―特別編I・ペペッティ、ココッティ、スキャンティ」。 なぜこんなに長く「人新世のパンツ論」が続いているのか、自分でも半分呆れている面がありますが…急転直下、続いています。特別編全4回のうちの1回目です。 大阪出身の下着デザイナー“ココ娘”、鴨居羊子(かもいようこ)さんのペペッティとかココッティとかスキャンティっ
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑮―編集後記・レナウンのワンサカ娘」。 まずはお知らせ。 「人新世のパンツ論」はこの“編集後記”をもって最後、という予定だったのですが、どうも書かずにボツにしていたテーマやモチーフがわんさかとあって、とても惜しい。そこで急転直下、“特別編”という形で、あと4回ばかりシリーズを続けることにいたしました。お騒がせして申
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「伴田良輔『眼の楽園』―モーテルという享楽」。 前回のブログ投稿「映画『サイコ』とラブホの関係」ですっかりモーテルの話にイカれてしまった私は、伴田良輔著『眼の楽園』(河出書房新社)から、現代アメリカ的な、「猥雑な《旅愁》」とやらを、ある文面から嗅ぎ取った――というエピソード。これがたいへんな収穫となりました。 それは結局、サム・シ
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「映画『サイコ』とラブホの関係」。 アルフレッド・ヒッチコックって知ってます? 映画『サイコ』って観たことありますか? という問いかけから始めないと、もうだいぶ昔の映画になってしまったようです。 一般の人にヒッチコック映画を薦めるのって、あまりないんですが、映画関係者の卵の人には、絶対に、観ておかないといけなくなると思うので、観てお
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「我がツイッター時代のツイートより―『ライ麦畑でつかまえて』編」。 Utaro/青沼ペトロのツイッター時代のアーカイブから、「ライ麦畑でつかまえて」関連のツイートを抽出しました(2010~23年)。 2016年に初めて、村上春樹訳の『The Catcher in the Rye』(白水社)を読んでます。 2010年にサリンジャー氏が
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「地球空洞説はほんとうか?」。 小学生の頃に読んだ、小学館入門百科シリーズ34『世界ミステリーゾーン』(和巻耿介著/昭和49年初版)には、大変こわごわとした文体で「地球は空洞か?」というおはなしが記してあって、私はこれに夢中になったものでした。「地球空洞説」がかつて本当に国際的に流布されていたとは、知りませんでしたが…。 その内容
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「母校の図書室と小説『大地』のこと」。 ああ、母校の小学校の図書室…。なんて懐かしいのだろう、と感慨深い余韻に耽けていると、突然別の記憶がよみがえって…。 本当に忘れていた記憶というか思い出なのですが、くだらない思い出なので、どうか大目に見てください。 しかし、文学散歩というのは、実に深々としたもので、こんなところからもアメリカ文学
“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす」。 最終回は、フンドシ(褌)がテーマ。 昔の日本人男性はみな、フンドシを締めていました。それを意図して奨励する時代もありました。 戦後、メリヤス製の下着が主流となって、ステテコやトランクス、ブリーフを穿くようになり、今となっては普段穿きとしてフンドシを締めている人は、皆