食事に添えるパン
pétrinのパンは食事パン。
食事パンとは、食事として食べるパンという意味ではなく、食事に添えるパン。
料理があって、パンがある。
これが、僕らの作りたいパンです。
菓子パンも惣菜パンも美味しいし、パン屋としてやっていくには必要不可欠なもの。
多くのお客様が望むパンは、そっちだと思います。
以前やっていたパン屋でも、菓子パン惣菜パンが良く売れていました。
その時こだわったのは、なるべく地元産で、旬の野菜や果物しか使わないということ。
冬にトマトを食べたくないし、夏のリンゴも不自然です。
そうやって、旬を感じられるパン屋を目指していましたが、あるときから違和感を覚え始めました。
これはパンじゃない…?
フランスではパンの定義が定められています。
それは、穀物の粉、塩、水、酵母で作られているということ。
それ以外は、パンと名乗れません。
ではクロワッサンはパンじゃないのか?って話になりますが、あれはヴィエノワズリーです。
カテゴリーはお菓子です。
それともうひとつは、ゴミ問題。
何かを作るために材料を仕入れると、当然ゴミが出る。パックであったりビニールであったり。
パンも残り過ぎたら捨てざるを得ない。
長いことモヤモヤしてました。
僕が作りたいのはシンプルなパンであり、料理のためのパン。
砂糖の甘味ではなく、小麦の甘味。
毎日食べても飽きないパン。
そんな想いのパン屋です。
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