メロンパンを食べた日。
昨日のこと。
題名のままですが、ものすごく久しぶりにメロンパンを食べました。
「メロンパンを最後に食べたのはいつですか。」なんて聞かれても答えられる人は少数派だと思うのでこの表現はあまりよくないかもしれません。
だけど、本当に前回メロンパンを食べた時の記憶がない。それくらい久しぶりにメロンパンを食べました。
きっかけは、ずっと行きたかった近所のパン屋さん。
どうやら近くにパン屋さんがあるらしいぞと気づいたのは、半年くらい前だったと思います。
それからもずっと行ってみたいなと思いつつ、なかなか時間が取れずにいけずじまいになっていました。
昨日の朝、ふとそのパン屋さんのことを思い出し、「お昼はそのパン屋さんで食べよう」と心に決めて、早速簡単な化粧を済ませて家を出ました。
普段あまり使うことのない道をしばらく歩いていくと、お目当てのパン屋さんを発見。
小さいけれど、可愛らしい外観で心躍ります。
ドキドキしながら扉を開けると、目の前のレジから背の高い店員さんが「いらっしゃいませ」と声をかけてくれます。奥に目をやると、こじんまりとしたスペースにさまざまなパンがずらり。
栗やさつまいもなど、季節の食材を使ったパンから、クリームパンやチョココロネなどの定番商品まで、実に繊細に焼き上げられたパンたちが、行儀よく並んでいます。
パンが大好きな私はテンション爆あがり。パンの前を右往左往しつつ、今日の昼食を誰と(どのパンと)過ごすか、頭を悩ませます。
ツヤっとしたクリームパンの魅力に惹かれたり、「焼き立てです」のポップと共に陳列されたチョコクロワッサンに心奪われたりしつつ、最終的に選ばれたのはメロンパン。
ひと目見た時、こんがりと焼きあがったメロンパンの端っこ部分に心を射抜かれてしまったのです。
お会計を済ませ、カフェラテと共に店内のイートインスペースで早速実食。
一口頬張ると、クッキー部分が「カリッ」と音を立てます。さっくりと焼きあがったクッキー部分と、ふわふわなパン部分のバランスが絶妙。
一口食べてから、カフェラテをいただく。メロンパンの甘さとカフェラテのまろやかさ、これもまた絶妙なバランスで溶け合っていきます。
幸せに包まれながらあっという間に食べすすめて、最後の一口。メロンパンの端っこは、他の部分よりクッキー生地が厚く、尚且つしっかりと火が入っています。
パクッと頬張ると、サクサクした食感に、他の部分より少し強めの甘さが口の中に広がります。なんとも幸せ。
メロンパンを食べながら、ふと「メロンパンを食べるのが久しぶりになった理由」について思いを巡らせました。
理由は割とはっきりしていました。それは、「糖質制限をしていたから」。
大学受験に臨んでいた時の私は、夜遅くまで塾にこもって勉強し、家に帰ってから晩御飯を食べるという生活をしていました。
そうは言っても育ち盛りの高校生。家に帰るのは10時を過ぎることがザラでしたから、そんな時間まで何も食べられないでいられるわけはありません。
塾に移動する道中で軽食を買い、腹ごしらえをしてから、勉強を頑張る。もちろん家に帰ったら、ちゃんとした食事が用意されているのでそれをしっかり食べる。
そんな生活を繰り返していたので、受験が終わる頃にはすっかり体重が増えてしまっていました。
その後、地元を出て都会の大学に進学した私は驚愕します。
「いや都会の女の子たち可愛すぎん???!!!」
もちろん顔の可愛さもあるのかもしれませんが、その前に、美意識が全然違う。きれいに整えられた髪、健康的で荒れのない肌、ばっちり決まったコーディネイトに、服に負けないくらい美しいスタイル。
「元が違うから」なんてとてもじゃないけど言えない。あれは努力の賜物だ。
度肝を抜かれた私は、それから1年間ほどダイエットに勤しみました。
お風呂に入る前は筋トレを1時間。食事は野菜中心にして、できるだけご飯やパンなどの炭水化物は控える。
そんな生活をしていると、健康的かどうかはさておいてみるみるうちに体重は減ります。
平均体重まで落とした後は、そこまでハードな食事制限はしていませんが、それでもなんとなく糖質の多そうな食べ物は控えてきました。
大好きなパン屋さんに行ってもメロンパンを選ぶことがなかったのは、なんとなく頭の中で糖質を計算し、「これはやめておこう」という思考になっていたのだと思います。
私は、きれいになるために努力を続けていた当時の自分自身のことを否定はしません。
その時の私のおかげで、今の私は健康的なスタイルになれています。
だけど、常にストイックな人生だと、心が疲れてしまう。
たまの息抜きに、お気に入りのパン屋さんで、とびっきり美味しいメロンパンを食べる。普段頑張っている自分を労う時間も作ってあげる。
そういうことが必要なんだよなぁ、とわかってきた。少しだけ大人になったなと思いながら、パン屋さんを後にしました。
また読んでくれると嬉しいです🌷
はる
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