優しさ

この数カ月、帰宅が22時以降なんてザラで、0時を回る事も多い。

身体的に余裕がなくなってくると、心の余裕もなくなる。

それでも、今が踏ん張りどころなんじゃないかなんて足らない頭で考えて、がむしゃらに仕事を進めていた。

それが正解なのかは分からないけど。

もっとうまくやる若手も出てくるだろうとか、これが私のベストなのか?とか自問自答しながら、家に帰るとリビングで先に寝ている留守番慣れしてしまった娘の寝顔を見ながら、また私はため息をつく。

今やるしかないし、仕事は楽しい。でも身体や娘との時間を犠牲にしている事は間違いない。

どうやってうまくやればいいのか分からないまま、とにかく時間で解決するしかない。

先輩や上司に聞けることは聞くし、自分で考えて行動もしている。

つもり。でしかないけど。


そんな時、全然関係ない話の中で、冗談でなのかもしれないが言われた言葉が心の中で澱になって沈み込んでいる。


「あなたはもっと優しさを覚えなさいよ」


何で引っかかったのだろうか。

私は自分が好きだ。仕事も遊びも全力で楽しめる自分が好きだ。

人にも優しい。多様性も認められる方だ。自分の中にあった偏見にも気づく時がある。気づいたら反省もする。

こんな愛されキャラはなかなかいないんじゃないかと思っている。

周りの人の事もだいたい好きだ。

みんな変だし、面白いし、優しい。


何でそんな自分がもっと優しくなれと言われないといけないのだろう。

こんな一言に心を澱ませているなんて馬鹿らしい事はない。

どこかでぎくっとしたのだろうか。思い当たるのだろうか。

だから暗い翳を落としてしまったのだろうか。

優しさ:自分に対する見返りを求めず、損得を考えずに相手のためになる行動を進んで行うこと


出来てないかもなーーーー

でも今の私にこれ以上は無理(-"-)


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