生糸の製糸で世界的に有名なGUNZE。
創業の地である京都府綾部の町を、
グンゼと製糸業、企業城下町にてついて考えながら歩いてみた。
グンゼはこの綾部の地に年に創業した。それまで京都近郊のこの地域では品質の低い生糸の産地であったが、グンゼの登場とともに瞬く間に生糸の一大生産地へと登りつめた。
綾部の町は、丹波の山々に囲まれた非常に山深いエリアにあり、なぜここでグンゼは創業できたのか、と思うぐらい都市部からも距離がある。
10:00 綾部駅着・グンゼ博苑へ
綾部駅から10分ほど歩くと、グンゼ博物苑に着く。ここでは、グンゼの企業史や製糸の技術について学ぶことができる。
こっち系のマニアにはたまらん大充実な展示内容なので、気づいたら滞在時間2時間。
非常に危険なスポット。
11:00 由良川を渡って対岸へ
グンゼの工場横には教会があった。
工女教育にキリスト教を取り入れたグンゼ文化の名残かな。
「良き社会人、良き家庭人になるよう教育。女性従業員を娘と思い、教育した」とされるそう創業者波多野鶴吉。「会社の精神は愛なり」という言葉を残している。
こうした創業者の思想や工女教育は、当時としてとても先進的な取組だったと思う。その一方で、これは従順な労働者を作り出す装置としても機能していたのでは、とも思ってしまう。
12:00 資料館へ
綾部の町の起源を知るために、由良川を超えて、工場の対岸の小高い丘の上にある郷土資料館へいく。
12:30 再び由良川を越える
この由良川は奈良時代から都へと繋がる物流網として利用されていた。鉄道などの交通機関が整備された今、かつてのように船が行き交うことはないが、由良川のPh値は製糸に向いているらしく、グンゼの製糸業の発展にも一躍かっている。
13:00 綾部の企業城下町を散策
グンゼの企業城下町になる前から綾部は由良川を巡る交通の要所として盛えてきた。
グンゼが最も興隆していた時代はさぞかし賑やかだったんだろうなと、当日の栄華な景色が想像される商店街となっている。
さて、よく歩きました。
> 福知山編へつづく