「短歌人」2019年9月号

日曜の午後二時にはなればFMをあなたはつけるきれいな指で
ここにある水ぜんぶ飲む怪物がわたしの中に眠っています
ほんとうはあなたはどこかで生きていて今度はわたしをきちんと捨てて
好きなだけ旅に出たいとみずうみの水面ゆらさぬほどの問いかけ
音楽を聴きながらでもまどろめるこの二時台は永遠である

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