「短歌人」2019年8月号

遠くまで走れる車でありたいと余計な装備そぎ落としていく
学校をサボった日には砂浜でハマボウフウを食べていました
「夏酒の良いのがあれば」と戸をあける居酒屋のある幸せおもう
泣きながら見るにふさわしい映画とは喜劇であるとあなたは言った
その母を喪主として世を去りにけりまじめにふざけた橋本治

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