フランスで出会った新しい海の恵み:サリコルヌ
私は三陸の小さな漁村で育ちました。
運動会や学芸会などの行事のほかに、「ふのり採り」という行事がありました。
全校生徒で収穫したふのりを地元の漁協に売り、そのお金で図書室の本を買うという取り組みがあったんです。
この辺はうろ覚えですが、確かに「ふのりとり」という行事があって、毎年の楽しみでした。
あらゆる海藻は食べ尽くしてきたと思っていた私ですが、
フランスに来てから初めて出会ったのが「サリコルヌ(Salicorne)」
日本では「アッケシソウ」や「シーアスパラガス」と呼ばれていて
アッケシソウは1北海道東部の厚岸町で発見され、そこからその名がついたようです。
現在は絶滅危惧種に指定されていて、天然のアッケシソウの採取は規制されていルようです。
マルシェに行ったときに、初めて瓶に入った手作りのサリコルヌのピクルスを見つけ、「これは何だろう?」と気になって尋ねてみました。
すると優しいマダムが教えてくれたんです。
「フランスでは特に特にブルターニュやノルマンディー地方でよく知られていて、塩味が強くてシャキシャキした食感が特徴よ。料理にいいアクセントになるの。」
「どこにでも生えてるわけじゃないから見つけるコツもあるんだよっ」て
せっかく教えて頂いたのにその日は何故か試す気になれず、すっかり忘れていた頃にグランフレというスーパーで、生のサリコルヌを見つけて即買い。
さっそく食べてみたところ、もうハマってしまいました!
そのまま生のままお酒のおつまみにしてもいいし、パスタに混ぜてもとっても美味しい。
さらに、他の海藻のようにお味噌汁に入れたらどうかな?
次回は味噌汁や天ぷらにして楽しんでみようと思っています。