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Excel ピボットグラフの活用 ~簡易BIツール~

ピボットグラフを活用する利点

ピボットグラフはピボットテーブルの分析をリアルタイムでグラフで可視化できます。データの集計や分析をBIツール※のように行うことができます。
※Business Intelligent Tool:データを簡単に集計・分析し意思決定を支援するツール。Oracle BI、Power BI、Tableauなどの専用ツールがある。

通常のグラフ

見たいグラフ用に表を準備する必要があります。

グラフのデータは、左側の色枠の部分です。月別にグラフを作成します。

ピボットグラフ

データをまとめて表にし、ピボットテーブルの形式で表示することができます。ピボットテーブルの分析結果がグラフに表示されます。

グラフのデータは、左側の枠の部分です。通常のグラフの表と比較して、緑色の列で月を区別しています。年月のフィルタを変更することで、指定月のグラフを表示します。複数月の合計も表示できます。

例えば4月から8月までの平均を表示したい場合、新たに表を作成することなく、その場で簡単に変更・表示できます。

①ピボットテーブルのフィールドでΣ値の合計を平均にし、②ピボットテーブルの年月をすべてにします。ピボットテーブルを変更するとグラフに反映されます。

年月別の折れ線グラフも簡単に変更・表示できます。フィルタの支店を選択すると、支店別表示もその場で簡単に変更・表示できます。

①フィルタ―を支店にし。②軸を年月にし、③グラフの種類の変更で折れ線グラフにします。

ピボットグラフ~簡易BIツールとしての分析~

分析用の項目(列)追加

さらに分析を深めるために、項目(列)を追加します。
  年、月、四半期、地域:入力データ
  合計が300以上:計算データ
   (商品の合計値が300以上ならば1、そうでなければ0)

通常のグラフの表と比較して、緑色の列を追加しています。

地域別の集計

地域別のデータを表示します。

支店の部分を地域に変更すると、地域ごとの合計が表示されます。
地域、支店など複数条件のデータ表示(クロス分析)もできます。

売上実績の表彰(計算したデータの集計)

月当たりの商品売り上げ合計が300以上のデータを計算しています。
計算したデータもピボットグラフに表示することができます。(BIツールの計算に相当することができます。)

地域、支店、月を指定して、表彰対象の特定ができます。

ピボットテーブル用データの作成のポイント

以下のポイントを押さえます。
  ・1行1データ(項目:列、データ:行)
  ・項目名(列名)が必要
  ・表をまとめる場合、項目(列)を追加

まとめ

Excelのピボットグラフを活用してデータ分析のグラフ表示ができます。簡易BIツールとしてリアルタイムでデータ分析でき、迅速な意思決定に役立ちます。ピボットテーブル用のデータを作成するためのポイントを押さえたデータを準備して、ピボットグラフを活用しましょう。

組織的なBIツールの導入には予算や時間がかかりますが、個人レベルで今できることをして、生産性を向上することができます。
過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分です。


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