[連詩] 兆し
南天の葉に残る雨粒
口に含んだら飴玉みたいに
ほの甘く溶けるだろうか
明ける前の空気きりりと匂う
まだ光の届かない庭
落ちそうな雨粒は透き通っていて
何かを写して見えた
これからの未来を考える予兆
肌寒い朝の庭で
カーディガンを肩にかけ背伸びをする
鼻腔をくすぐる冷たさ
ヒヨドリに急かされて足早に戻る
小さな台所 朝餉の支度
鍋から立つ湯気がやさしく揺れる
もうすぐあなたが起きてくる
トントントンと何かを切っている包丁の音
炊きたてのご飯の湯気
カチャカチャ聞こえる食器の音
昨日まで逃げてきた自分に挑むための
ゴングが頭の中に鳴り響く
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やすのりさんと連詩をさせていただきました。
1連3連がちゃも月、2連4連がやすのりさんです。
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