ベタベタする汗の匂いが気になるときに使うと良いアロマ
こんにちは!アロマセラピスト大島鶴枝です。
蒸し暑い日が続きますね。日本は湿気大国。湿気があることで、汗が出やすくなり、匂いに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
本日は、匂いのある汗の種類と、汗の匂い対策をお伝えしていこうと思います。
汗の種類
汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、分泌される汗の種類が違ってきます。
エクリン腺からでた汗は、ほとんどが水です。エクリン腺は全身に分布されており、主に体温調節のために出す汗なので、発汗する事で、体温を下げる効果があります。
さらさらしていて、匂いもありません。
アポクリン腺は、思春期以降、体の特定部分(脇の下、乳首、外耳道、肛門周辺、鼻翼、下腹部など)に発育する汗腺です。
よく、女性は、男性の体臭の匂いで好きか嫌いか、判別すると言われていますが、この汗腺からでたホルモン汗を嗅いで、遺伝子的に、相性が良いかどうかを見極めているのです。
異性を惹きつける匂いでもあるのですが、体臭の元となるため、汗に匂いがあります。塩分やタンパク質のほか、尿素、尿酸、乳酸、クレアチニンが含まれており、通常は弱酸性(p H4.5〜5.5)で、雑菌の繁殖を抑えています。
ただ、たくさんアポクリン腺から汗を出すと、p Hは次第に7近くになり、アルカリ性に傾きます。
それによって、匂いがキツくなるんですね
ワキガなのかどうかの判別方法
ご自身がワキガかどうか、見極めるために、ワキガの人の特徴として3つ例を挙げました。
①耳垢が飴状
耳の中もアポクリン汗腺が多いところです。耳アカが湿ってベタベタしている人は、脇にもアポクリン汗腺が多い可能性があります。また耳の中の毛が太く、多い人もわきがの可能性が高いと言われています。
②両親がワキガ
わきがは優性遺伝なので、両親のどちらかが、ワキガだった場合には、高確率で遺伝すると言われています。
③洋服に汗がつくと黄色くなる
わきがのにおいの原因となる、アポクリン汗腺から出る汗は、粘り気があり、洋服に付くと黄ばんでしまいます。脇と直接触れる服の部分が黄ばんだり、茶色く変色したりしている場合には、わきがの可能性が高くなります。
④脇毛に白い粉がつく
アポクリン腺からでる汗は、ミネラルを含んでいるため、結晶化します。白い粉がついている場合は、高確率でワキガの可能性があります。
アロマテラピーでの汗対策
アポクリン腺から分泌された汗の量が多く、そのため雑菌が繁殖しやすい状態となるので、殺菌消毒作用を持つ精油を使うことと、多すぎる汗を抑える精油を使うと効果的です。
サイプレス、クラリセージの精油には、制汗作用があるため、多すぎる汗を抑えてくれる作用があります。
ペパーミントの芳香蒸留水でも、代替え可能です。これだけでは、抑えられない場合は、キャリアに芳香蒸留水を30ミリ程度入れ、そこに20%程度のアルコールを加え、サイプレス3滴、レモン3滴、ペパーミント2滴をブレンドし、制汗スプレーを作ると良いでしょう。
ペパーミントの冷却作用によって、スプレーするたびに、皮膚の温度が下がり、とっても気持ちがいいです。
食生活の改善
日本人は、魚を食べる文化なのもあり、欧米に比べるとワキガで悩む人の数は少ないといえます。
実は、欧米人の約80%はワキガであり、日本人は10%しか、ワキガの人が存在しないと言われています。
もし、両親がワキガじゃないのに、汗の匂いが気になるようになってきた人は、食生活を見直すことをお勧めします。
肉食から魚中心の食生活にかえ、血液をサラサラにする野菜や植物性タンパク質をとるようにしましょう。
そして、ワキガの人は、脇に毛があると、匂いがこもって余計目立ちます。
脇毛は剃ってしまった方が、良いでしょう。
まとめ
汗をかくことは決して悪いことではありません。体温が上がりやすい夏は特に汗をかくことで、体温調節を行なっているので、とても重要なことです。
ただ、日本は、香害に厳しい国です。人工香料でも、つけすぎると嫌がられることが多いため、気になる汗の匂いを、そのままにしないで、ご自身で意識して、ケアし、対策してみてくださいね。
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