天国にいるお父さんへ『感謝の手紙』を届けたい
こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。
最近、精神的な部分での成長を目指すべく、様々なスピリチュアルの本を読みまくっていますが、
その中で、自分の心のブロックは『親との精神的な和解』が果たせていないらであるという文面を読んだ時、
私が開発しているアロマ心理学も、前世からのカルマの目覚めを促進する『親』がキーワードとなっているという部分と繋がって納得できたので、
本日は、私の天国の父のこと。その父に向けた『感謝の手紙』を綴っていきたいと思います。
アロマ心理学とは?
アロマテラピーは、精油という植物の芳香成分が、液体となったオイルを使用して、トリートメントや香水、様々なクラフトを作り、心を癒す代替療法として有名です。
医学の父「ヒポクラテス」や医学の祖「パルケルスス」が唱える特徴類似説では、植物の形や色、生息地などの特徴は、その精油の作用を示すといわれており
ざっくりいうと、アロマ心理学は、その特徴類似説を人の性格に照らし合わせた性格診断という形になります。
花、果実、ハーブ、葉、樹液、根、種子、スパイス、木の9つの植物の抽出部位には、各部位特有の共通作用があります。
それを人の性格に照らし合わせて、人の持って生まれた特質を導くのがアロマ心理学なのです。
人は、その人の精神的なレベルによって、生み出す『波動』が違って来るので、同じパーソナル精油の人でも印象が違うこともありますが、
生まれ持った特質は、どれだけ『波動』が違っても、変わることはありません。
この、持って生まれた特質を導くことで、自分を理解し、精神的な成長を促すのが、アロマ心理学の目的なのですね。
アロマ心理学ハービーのバジルの父
ハービーとは、花と葉からとる精油の抽出部位と照らし合わせた人たちのことです。
ラベンダーやゼラニウム、ペパーミントやローズマリーなど、アロマテラピーでいう『有名で万能な精油』が多くこのハービーには存在します。
ハーブは、薬草なので草と草の距離が近いことからも、親しみやすく人が好きという特徴があります。
その中で、バジルという精油は、外敵に葉を食べられると、非常に強い殺菌作用のある成分である『フェノール』を大量に発生させ、
その香りで周りの草たちにランダムに、外敵に襲われていることを伝え、一斉にテルペノイドなどの抗菌物質を出すように促します。
これを性格に照らし合わせると、ニコニコしていて優しそうな雰囲気で、人に壁を作らないハーブの特徴を持ち合わせながら、人をよく観察し、外敵なのか、仲間なのかを見極めているという、
自分の直感を信じ、『野生の感』に優れているパーソナル精油の人たちであると言えるのです。
バジルにとって、自分の直感は絶対です。
昔、3つ下の弟が、幼稚園の時、とっても珍しい『幼児の紫斑病』にかかったことがあります。
最初の異変は、頭にタンコブができたことから始まりました。
ただ、このタンコブ。不思議なことに、昨日までは右にあったのに、次の日には、左に移動しているのです。
行きつけのお医者さんに、見てもらうと、お医者さんは『大丈夫、ただのタンコブ』というのですが、父はおかしいといくら、お医者さんが説明しても自分の意見を譲りません。
家族は、『また、お父さんは変なことを言っている。お医者さんがタンコブだっていうんだから、間違いないって』と、父を信用しなかったのですが、
その後、そのタンコブは、今度足に移動したのです。
父がそのお医者さんに怒鳴り、『タンコブが、頭から足に移動するのか!』としっかり調べるようにいい、弟は、しっかりとした小児科の大きな病院を紹介され、検査を受けることになったのです。
すると、お医者さんでも医学書を読み漁り、調べないとわからない病気であったことが判明。
あと、一歩気づくのが遅かったら、弟は手遅れだったかもしれない、そんな病だったと言われたのです。
激情の人生を歩む父への不快な感情
『運のつきが命取り』とも言えるバジル。直感を信じ、自分を信じることで、運が味方する。
逆に、自分を信じられなくなった時には、運に見放される運命であるとも言えるのかなあと、
父の人生を見ていると、そう深く思います。
父は、あまり良いお顔立ちではありませんでした。私と同じ、163センチの身長で、小太り、一般的にはブサイクな外見です。
でも、自信たっぷりで、いつも美女にモテていました。
バジルの人は、お顔などの作りが美しくなくても、とても上品なのです。
そして、お話上手でした。逆に母は、美人だけどお話が不得意で、とてもか弱い雰囲気を醸し出す女性で、
よく父は、『弱い、柔い、女が好きや』と、女性は美人じゃないといかんと、小さい頃から言われて、育ってきました。
私は、下に妹と、弟が2人いますが、うちの家は、能力ではなく、外見でランク付する家庭でした。
その理由も、父の『男も女も、美しさが一番大事』という、偏った価値観にによるものです。
自分が得られなかった『美しさ』を家族に求める。
家族には美しさを求めるけど、自分は美しくなくても、人間として優れているという自信があり、それが一種の魅力でもあった、変わった個性を持つ父の元で育った私は、
だんだん、思春期に入り、父が一般的な人ではないことに薄々気がついていきます。
不真面目な父を不快に思っていた青春時代
私は、父にとても可愛がられ、一番、特別に扱われてきた子供です。
4人兄弟の中で、私だけ、誕生日会を開いてくれ、私の友人の名前と顔を全員把握し、その中で、自分の娘に相応しい美人の友達を可愛がる父。
小学校までは、それでよかったし、父が大好きでした。
でも、中学校に入ると、多感な時期でもあったからか、父に対して、不満のようなものが発生します。
父は、自営業で、1人で仕事をしていたので、毎日の気分で、『仕事に行くか行かないか』を決めていました。
そのため、家計は火の車。
不真面目な父に、母は強く言えず、小さな住宅に6人で暮らしていたため、自分の部屋すらありませんでした。
思春期の子供たちにとって、常に親の目がある状況は、ストレスです。
父は、狭い部屋全てを目が行き届き、何をしているかわかるようにしておきたいと、家族を監視しているように見えました。
友達の家に行くと、子供部屋というものがあり、自分の個人スペースが確保されている。
羨ましさから、不真面目な父を憎らしく思うようになりました。
プライベートがないことへの怒り
そして、一番嫌だったのは、私たち子供の人権を無視するかのような執拗な束縛です。
それは、大人になってからも続きます。
私は、25歳で結婚したのですが、結婚する1年前まで、実家暮らしでした。
父は、仕事をし出しても、郵便受けに入った『親展』と書かれたカードの明細書なども、全て、把握したいと私よりも先に見るのです。
プライベートを確保されてこなかった思春期への怒りが爆発し、
「なんで人のものを勝手に見るの!」と父を叱ってからは、しなくなりましたが、それ以外にも、
恋人ができると、執拗に電話をしてきて、
『今すぐ連れてこい』と半ば、強制的に指示して来るのです。
私には、自由がない。プライベートがない。
そう思うことが、苦しく辛く、人として扱われていないように感じていたのでしょう。
そんな家庭環境の影響なのか、4人兄弟、全員が25歳までに結婚しています。
父から離れたい。そう思っていたからこそ、結婚が早かったと思うと、それはそれで父に感謝なのですけどね。
脳梗塞になり右半身付随の父の死
父が亡くなってもうすぐ10年。64歳の若さでこの世を自らたった父。
今振り返っても、なぜ、父を恨み、父を拒絶し続けたのか。
後悔しても仕切れない気持ちが湧き上がってきます。
結婚して、7年がたち、私はアロマスクールを立ち上げ、ちょうど、大阪にトップインストラクターの面接試験に臨んでいた頃
父が脳梗塞で倒れ、ICUに運ばれたと連絡が入ったのです。
私は、その時、
今までの勝手気ままな人生のツケが回ってきたんだわ
と、心の中で思ったのを覚えています。
強い、父への反発と恨みがやっと報われたとでも思ったのでしょうか。
ICUから出て、父のお見舞いに行ったところ、父が泣いているのです。
病室にあるトイレに座って、『便が出ない』ことで泣いているのです。
心が締め付けられる思いでした。辛かった。
いつも自信満々の父が、自分の体が思い通りに行かず、その辛さに直面し、苦しんでいるのを見た時、
『大丈夫だよ、お父さん』と振り絞って言ったのを覚えています。
そこからは、怒涛の2年間でした。
詳しくは書けませんが、父にとって人生の中で、最も自分と直面せざるおえない2年だったと思います。
いつも白髪を黒に染め、背筋を伸ばし自信たっぷりの父。
それが、誰も白髪を染めてあげないので、そう白髪でリハビリしても右が動かない。
そんな父の苦しみを、私は、どうしてわかってあげられなかったんだろう。
強すぎた裏切りの傷
過去の私の体には、アロマ心理学でいう心の傷の種類として、『異性の親から受ける裏切りの傷』の特徴がはっきりと出ていました。
女性の裏切りの傷の人の体型は、下半身が大きく、上半身が貧弱です。
私は、今でこそ、ヒップ90センチと小さくなりましたが、父が生きていた時は、100センチあり、太ももも60センチくらいあったかと思います。
それなのに、ウエストが細いのです。
心の傷は、前世からのカルマを表しています。
父への恨みや怒りが強ければ強いほど、下半身が大きくなり、異性への不信感を募らせるような恋愛をする。
私は、その傷のせいで、結婚生活もうまくいかなかったのだと、今ならはっきりわかります。
私にとって、父の死は、一つ、裏切りの傷を癒した出来事でした。
父が亡くなってから、5年くらい、悲しみと後悔に苛まれ、友達に父のことを話すだけで、泣いてしまう状態でしたが、
10年経って、主人と離婚して、自分がやっと心の傷を癒したことによって、父への気持ちが新しく変化したのです。
もしも願いが叶うなら天国にいる父にこの手紙を送りたい
心の傷が癒えた理由の一つが、父と同じ『バジル』男性との出会いにあります。
今、某オンラインサロンで、アロマ心理学部というものを立ち上げ、さまざまな人がアロマ心理学で自分を認めることができるようになっているのですが
その中に、バジルの男性が2人いるのです。
父は、魂年齢が若い、精神的なレベルが低いバジルであったと、気がつき、その上で、本来のバジルの魅力や凄さ、優秀さを理解していくうちに
父をとても誇らしく感じるようになったのです。
父は自分を通して、『自分を信じることの大切さ』を伝えてくれる人であった。
誰になんと言われても、自分の直感を信じ、突き進む。
一番、私が苦手とするところです。
父は、寂しがりやだったからこそ、人が好きで、楽しいことをたくさん体験させてくれた。
その日暮らしの無茶苦茶な日々だったけど、父が『今からここにいくぞ』と行って、一緒に出かけた場所で、楽しかったことがないなんてことはない。
不正の傷が強く、正しくあろうとする心の傷を癒すために、私は、父の自由さを体験しに、この世に生まれていたんだ。
親だって、未熟であることを、結婚して家庭を持って、初めて経験した。
正しいことで、子供をがんじがらめにしてしまった過去を振り返っても、全て、私の心の傷に気がつく出来事として起きている。
父は、親としてではなく、まるで同じ立場の友人のように、私にはできないことを、生き様で見せてくれた人だった。
父と私は、正反対。でも、同じ心の傷を持っている。
お父さん、あなたを愛しています。
あなたは、私の先生です。
あなたは、私の友人です。
あなたは、私の変えがえのない家族です。
こんな未熟な私に無限の愛を与えてくれてありがとう。
決して会えないとしても、いつもあなたを思っています。
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