朝からホタテ
昨夜はバイト先の先輩の恋愛相談に乗った。クラフトビールが置いてあるお店で、久しぶりにビールをたくさんのんで酔った。ビールに弱い。先輩の恋愛は、相手が私と同い年の女性なのにすごく上手なようで、先輩と一緒にうんうん唸るだけで終わってしまった。
こんな気持ちになってるん久しぶりやわ
さらりと言われたそのセリフに緊張した。感情が顔にあまり出ない先輩からこぼれた言葉は、素直に先輩の様子を物語っていて、人がこんなに恋してるところに巡り合ったのも久しぶりだな、なんて考えていた。
先輩の恋愛がうまく行くといいのだけれど。とにかく自然体で相手への好意を言葉以外で表してくださいと伝えておいた。合ってたかな。
コロナでお店が早めに閉まるので、早めの時間に帰宅して、最近観たドラマのカルテットを見返しているうちに寝落ちてしまった。メイクもしたまま。
朝起きると5時台で、昨夜はたくさん食べたはずなのにお腹がすいていて、冷蔵庫のベビーホタテを思い出した。
すでにカットされたネギをぱらぱら入れて、適当に調味料を合わせた出汁を流し込んで、小鍋で煮ること約6分。ぷりぷりで表面だけに淡くお醤油が香るベビーホタテの煮物の完成だ。
むくんだ顔で、朝の光の中ホタテを食べる。
優しい味は、父の味だ。
1人暮らしをはじめてから、突如食べたくなってレシピを聞いた。
「水に昆布だし顆粒とおしょうゆ少々とみりん。分量はセンスで」
今日は適当に、みりんの代わりに料理酒を入れたけど、十分美味しかった。
こんな風に適当に飲んで、寝落ちして、朝ホタテを食べるなんて今しかできないのかも。いつ結婚するのか、子供を産むのか、はたまた子供はもうけないのか、結婚もしないのか、全部わからないけど。
今の生活は今年いっぱいになるはずで、それが少し残念で。
でも保育園でも小学校でも中学校でも高校でも、早く次の環境へ行きたいと思っていた私にとっては、少しうれしい残念さだったりして。
いろいろな気持ちを久しぶりに抱いたので、文章に残したいと思いました。
多分どんな生活をしても変わらないことはあるし、どれだけ生活が変わらないように見えても変わっていってしまうことはある。変化を恐れてもいいけど5%くらいは楽しみにしていたい。
とりとめもない。