見出し画像

春をみる旅

出不精だけど、春の陽気と春休み気分に釣られてまた旅行へ。
福岡に友人が住んでいて、いつか遊びに行きたいと思っていたので、今かな?と遊びに行かせてもらった。

お天気が良くて、春・春・海という旅だったので残しておきたい。

当初は食の旅にしようと話していたので、まずは定番めんたい重を。インスタでよく見るやつを即物的に食べる。まあいいか旅行だし。
大学生たちに混ざって2時間くらい並んだ。お昼の中洲の雰囲気を背中に感じながらジリジリと進む列。

ようやっと店内に通してもらった後はかなりスムーズに運ばれてきたお重。見た目でかなりテンションが上がる。
明太子は適量だから美味しいんだなとどこかで思いつつも、うまいもんはうまい。
そしてデザートのプリンが最高だった。こっちの方がメインかも・・・?

「上」のお重。上の明太子は炙り。最高。
これがメインなのではと疑うプリン。赤いゼリーはにがめのカラメルで、プリン自体も甘すぎず何口でも食べ飽きない素敵なやつ。

お腹を満たした後は海の中道海浜公園というところへ。友人がいろいろな人に「春になったら中道海浜公園に行くといいよ」と言われていたと。
海辺の広い道路を、工場地帯に赴くトラックたちに混ざって走ること数十分。そこは春の楽園だった。
風に揺れる色とりどりのポピー、チューリップ。満開の桜とネモフィラ、菜の花。美しいピンクと青、黄。春の色。

風に揺れるポピー。可憐という言葉がよく似合う。光を透けて通す花弁。
結局花弁がフリフリしていたり、複雑な模様をしているのでなく、真っ白なチューリップが可愛いと思ってしまうね。
桜のピンクを青空とネモフィラで包んでいるかのような。
ピンクと黄色。ウエディングフォトを撮っているカップルも結構いました。

すごいね春って。いちめんの春。

ちなみにスカートを履いていることも忘れて芝生で側転しようとし、転げました。
その時の芝草が、帰宅してお風呂に入ろうとしてからも出てきて少し笑った。

友人は「花を可愛いと思うようになったなんて、年をとったな。昔は花束なんて食べられないからいらないって思ってたのに今は嬉しい」と言っていた。同意。

ただ、この気持ちの変化が老化ではなくて、花の高貴であることを二十何年間生きてきて、ちゃんと学んだからじゃないのかなって思いたい。いずれ過ぎ去ってしまう楽しい時間みたいなものじゃない、花って。
そんなことも本気で思えるくらいの美しい景色。美しい夕暮れを過ごした。

夜も定番、華味鳥で水炊きを。鶏肉って美味しい。豪華すぎてお腹がはち切れるかと思った。

次の日は佐賀へ。
福岡何もないよ〜という言葉を鵜呑みにして佐賀まで足を伸ばすことにした。

まずは呼子でイカを。待っている間に友人が素敵な写真を撮ってくれた。謎の階段。
イカの血流ってすごいね。まだ生きているようなイカ。イカってなんであんな歯応えなんだろう。潮の匂いとほのかな甘さ。後造りにしてもらった天ぷらもとてもおいしかった。

この日は風が少しあって、日が当たると暖かくて。この階段を登ると
少しだけ空に近づいて、逆に海には落ちそうな気持ちになる不思議な感覚だった。
イカの活き造り。生と旨さ。ご馳走様でした。本当のご馳走。

次に行ったところが本当に素敵なところだった。調べてもあまり出てこないのに。

杉ノ原放牧場というところで、本当に牛が広い牧場に放牧されている。海と牛というなかなかみない組み合わせと、だだっ広いところに人がほとんどいなくて、青空の下の海を眺めるという時間が大層気持ちの良い時間だった。

眠たそうな牛。子牛もいた。本当にだだっ広いところでぼーっとしていると、全てが解けてしまう感じがする。

次は七ツ釜へ。船酔いする友人と、観光船は諦めて上の公園を散策した。
柱状節理ってご存知ですか?全然知らなかったのだけど、それがまあ美しく。
自然って本当にすごいね。雄大だ。こんなの人間の手が入らずにできてるんだね。

青い海もすごいけど、ほぼ垂直、真っ直ぐに切り立った岩もすごい。
こんなふうになってるの。自然の優美さだね。

七ツ釜を堪能したところで、盛りだくさんな素晴らしい旅も終わり。

友人は旅行が大好きで、いつの間にか日々をとても楽しんでいて、対して自分は?と少しもやもやが残る旅行でもあった。

もやもやしないと人生変わっていかないもんな!と強引に言い聞かせて少しずつ、人生見直していこうかな。難しいですね。でも私は私の考えを土台にしてのびのび生きていくしかないね。

長い旅行の日記を読んでくださってありがとう。

いいなと思ったら応援しよう!

ぺちこ
スキ・コメント・フォロー・サポート、どんな形でも、あなたの気持ちを頂けるなら、これほどうれしいことはありません。ぜひお気軽に🍅