原作からオリジナルの脚本 自分が観たいと思う物語を!
役者でもあります
舞台の日程が決まると、ライトの眩しさやステージからみる光景、効果のスモークの匂いが現実味を帯び、創作意欲が湧き出し、私は脚本を書き始めます。本番1カ月前には、絶対に書き上げる!を目標に。舞台のムードに合わせて、出演者に合わせて。思い立ったモチーフを脚本にしてためておく、というのはできない性分のようで・・・、脚本を書き始めた頃も、元タカラジェンヌや元OSKの方を迎えての宝塚バウホールやオリエンタル劇場(当時)での公演の時も、所属するPETIPAの自社劇場「プチテアトルPETIPA(プチパ)」ができた今も、それは変わらずです。
いつも書きたいと思うのは、ストレートに届く、ピュアなストーリー。
それは幼い頃に読んで、心を揺さぶられた記憶の影響が大です。お伽話や絵本、国語の教科書にのっていた、授業中にも関わらず泣いてしまった物語、大好きなギリシャ神話、漫画・・・などなど。入り組んだ展開や、凝った文章表現があるわけではない(児童向けに書かれたのだから当然ですが)けども、純粋できれいなお話は、十分すぎる大人になった今も、心惹かれます。
こだわりは原作からオリジナルであること。なんていうと難しくこねくり回したようなことを言いそうですが・・・小難しいお話は全く書きません。先ほども述べたように、純粋できれいで感動するお話が大好きな私は、「こんなお話があったらいいなあ」「こんな愛の形に憧れるなあ」とか、ひたすら自分が観てみたいと思うストーリーを脚本にするだけなのです。
じゃあお伽話ばかり?かというと、そうでもありません。悪役が出てくるのも大好きですし、ダークなお話も書いたりしますよ。えー?!みたいなどんでん返しもあったり。ただ、あまりに現実的な、悲劇的な題材は取り扱いません。きれいなお話でも悲劇でもダークでも、要は舞台を観ている間、非現実な世界に浸れるようなストーリーってことですね。
幼稚園・保育園・こども園の生活発表会、劇発表教材の作家でもあります!
PETIPAでは幼稚園や保育園の先生向け、劇発表教材「こども歌劇®︎」を制作しています。読み聞かせ&脚本・レクチャーも収録した模範演技DVD・楽曲CD・楽譜、劇発表に必要な全てが揃っているこども歌劇セットです。その読み聞かせと脚本を書いています。2歳児〜年長までの全12作品。もちろん原作からオリジナルです。あ、「MOMOTARO」だけは桃太郎が原作ですね。でも、エンタメ性高くこれまでの桃太郎の劇を覆す時代活劇風の脚本になっています。
人気No.1は年長さん向けの「夢の色ってどんな色?」です。卒園児にエールを送る作品は「夢」がテーマになっています。私自身が気に入っているのはラストの「呼びかけ」。「夢は自分で作るもの」「自分の力で叶えるもの」、こども達がまっすぐに前を向いていうセリフが心に響く感動の場面です。卒園児にこれ以上の作品はない、と毎年年長は「夢の色〜」に決めていらっしゃる園もあるほど。作者として嬉しい限りです。
この「夢の色ってどんな色?」をはじめ、他の作品をこれから色々と紹介していきますので読んでくださいね!
私が所属する株式会社PETIPAの代表は元宝塚歌劇団、桐生のぼるです。
桐生はダンスのことを中心に投稿しています。
https://note.com/yume_happy