痛み。
「痛み」が僕の原動力なのだと思う。
小学校に通っていた頃、良い人ぶるなと言われたことがある。別に自分が物分かりの良い人間だと他人に思われたい訳ではない。それでも、誰かの痛みの存在を感じると、何かしなければならないと強く感じる。思えば、物心ついた頃からずっとそうだったような気もする。
言葉にされたものを元に、誰かの人生を想像して、僕は胸を痛めるのだと思う。あるいはそれは、その人がうまく言葉にできないものなのかもしれない。どうやったって僕にはまずは痛みを想像することしかできない。
それでも、はっきりとわかっている。ちっぽけな自分に何ができるかはわからないが、やらなければならないことがあるのだと。