放課後のとある会話−好みは変わらないものなのか
中学生の時、サッカー部の仲良い友達と二人で、好きな女子のタイプについて話した時のことを思い出した。そう言えば、彼が親友だったんだな。
同じサッカー部のみんなは、各クラス内で最もよく喋るくらいの騒がしい奴らばかりだったが、そんな中、下ネタも恋愛の話も人前であんまり語りたがらないような、シャイで、そしてちょっと大人びていたのがその友達と僕であったと思う(たぶん)。
ある日の放課後のこと、彼と二人で、グラウンド横の部室に向かって歩きながら話していて、珍しく、好きな女子のタイプについての話題になったことがあった。
どういう話の流れの時だったかは覚えていないが、付き合うなら自分と同じくらいか自分以上に勉強ができる女子がいい、と僕は言った。一方で彼は、自分の方が勉強ができるくらいがいいと思う、と応えた。
たぶん、中学生の男子も成人男性も、彼のような考え方の人が多いんじゃないかと思う。(そういう嗜好に見られるジェンダー的な問題もあるし、もちろん色んな意見があると思います。)
だけど、今も僕は当時の自分と同じような感覚なんだろうと気がついた。意識しているわけではないけれど、自分と同じくらいか自分以上の知性を持った女性に強く惹かれることが多い気がする。いやむしろ、こういうのは無意識にっていうのがミソなんだと思うけれど。そして、たぶんそれは、その方が話していて楽しいからじゃないかな、とぼんやり思ったりしている。知性ばかりにこだわっているわけでも無いのだと思うけれど。
やっぱり好みは変わらないものなのかもな、とふと思った。