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強い女なんだろうか、私は

「強い女の人は私とは違う。私は弱いから」とずっと思っていたけれど、最近、もしかして自分は周りから強い女だと思われているんじゃないかと思うことが増えてきて、強い女って一体なんなのだろうと考えるようになった。

 意思が強いとか、思ったことははっきり言うとか、強さってもちろん色んな形があると思うのだけど、私は最近「どの強さも持っていないからせめて持ってるように振る舞わなきゃいけない」と思って生きてしまっていた。

今の会社で、「主張はしたもんがち」「謙虚な人は損する」ということを身をもって学んでしまったからだ。

違うと思ったら違うと言うし、泣き寝入りなんてしたくないし、これ以上関わったら心が死んでしまうと思った人とは距離を置くようになった。

でも、そうやって今の環境に適応していこうとしているうちに、周りから「あなたは強いからね。私にはできないよ。」と言われることが増えてしまった。

別に強くないし、少なくともなりたくて強くなったわけじゃないのにな。ともやもやしていたとき、ある方に「成長するのはいいことだけれど、しなくていい成長もあるんだよ」という言葉をかけてもらった。

 その通りだと思った。

今の環境から自分の心を守るためにどんどん表面的な強さが増してきてしまったけれど、別にそれは、しなくてよかった成長だったと今では思う。

誰からでも接しやすいと思ってもらえる人になりたい。とずっとずっと思っていたのに、ちょっと忘れてしまっていた。

 しなくていい成長をしないことを、頑張ろうと思う。

 環境に適応することは必ずしもいいことじゃないよ。と学んだ社会人1年目の終わりなのであった。

※2020年3月に書いたもの。

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