ペテン師ペテ子

https://twitter.com/Transform_girl_?s=20 セックスのお話をかいてる人です。( ※物語はフィクション25%を含みます。)

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最近の記事

しろくまちゃんのホットケーキ

息子が1歳3ヶ月になった。 当たり前だけど、1年前は産まれて3ヶ月だった。たった1年前なのに写真を見返すと今と風貌の違う息子が居て、たった1年なのにもう懐かしくて、せつない。あの頃は「初めて」が多くて、息子の反応も意識も、ぶっちゃけあんまり感じれなくて、あつかいもイマイチ解らず探りながらしていてたのに、それが今はもうハッキリ意識があって私がさせたい事に対して「いやぁ!!!」とか言うから、すごいよ。1年3ヶ月。 昨日、息子の大好きな絵本の「しろくまちゃんのホットケーキ」のパペ

    • Love 11

      年単位でTwitterで繋がってはいたけれども、彼には私とひと回り以上年齢が違う年下の若い恋人が居て、「私に(年上に)興味がないだろう」と思っていたし、「興味をもったらダメな人(ハマったらダメな人)」にカテゴライズしていた。とはいえ、彼の紡ぐ140文字制限の中での言葉選びには惹かれるものがあったし、たまにくれるリプに心が小躍りしていたのは事実で、気になる存在ではあったし、それがきっかけになる凸凹だったりした。 私がTwitterで出会いや別れと経験していた頃、彼がTwitt

      • 答え合わせ ①

        「いつから好きだったの?」って聞かれてても、これっていう明確なキッカケなんて無い。人生で一目ぼれはした事がなくて、容姿の美醜にもあんまり興味がなくて、惹かれる行動や話し方や表情はあったかもしれないけど、私が恋に落ちる時は落とされるわけじゃなくて、何時もゆっくりとした坂を静かに自分で下っていくのだ。そして気が付くと地底深くたどり着いてしまう。 恋人になる前の短い友人関係の時に思い出すのは、些細なお互いの男女の事情の話を僅かばかりにした事だった。夜中にぽつぽつとネットで話してい

        • 無常のコップ

          「このコップ、捨てようと思うんだけど。」 綺麗なピンクと青の混ざった折り紙の切り絵の様な色の賑やかなガラスのコップを棚から背伸びして取り出しながら彼が言った。先日に同じ様な緑と黄色の色違いのコップの飲み口が欠けていてそれを捨てたばかりだった。 彼の家のキッチンは空気がこもる場所にあって、尚且つ日当たり良く暖かい。光と温度でキッチンの空気は柔らかく、カラフルなそのコップに水を注ぐとカラフルな色味が踊る様に見えて、私はそのコップを頻繁に使っていた。でも私の答えは決まっていた。

          女の子達へ

          現在、私はアルコール9%の缶チューハイを6本空けてて、うつろになりながらコレを書いているので、文章が纏まらない事が多々あるかもしれないが、祝日の午後だから許して欲しい。昨日、Twitterを通して付き合った人と一応別れた。一応というのは、実のところ私はまだ好きだし、まだ気持ちの整理が付かなくて「本当に別れたの?」って気持ちがあるからだと思う。自分で別れたいって言ったくせにね。ごめん。 Twitterを通して出会った彼には病気があって、彼もそのことについてツイートしている内容

          ¥400

          女の子達へ

          ¥400

          息継ぎ

          深く、大きく、息継ぎをしようとするのに、浅く、小さく、しか出来ない。呼吸はしてるのに、口がパクパクしてるだけで、全然酸素が入ってこなくて、二酸化炭素が出せなくて、息継ぎの行為が上手くいかない。低酸素状態が続いて、頭と耳の裏側が熱くなっていく。頭に血が昇ってぼーっとして、口が開いちゃう。考える事が面倒くさくなってきた。 私の首にあるその手は、頚動脈をちゃんと明確に捉えてて、明らかに今まで何度かやっていたんだろうなと思わせた。苦しさもそうだけど、首を締められているという性的倒錯

          欲望

          仁王立ちの相手に前から四つん這いでフェラチオをしている時に、私の背中に手をかけられ、腰骨に爪を立てられた。爪を喰い込ませて骨に沿って線を引く。それだけで全身が小さく震えた。 夢を何度も見る。時に体を叩かれる。時に強く噛まれる。 好きな人に痛めつけて欲しくて、夢から覚めた時に相手に傷つけられたい自分の部位を自分で擦っていた。お腹とか、腕とか。羞恥心や屈辱感も好きだ。人に見られながらセックスするのも好きだ。手に入らない関係でセックスするのが好きだ。私をボロボロにして欲しいと思

          #2

          3か月ぶりに1人で行った渋谷のハプニングバーで、前回と同じ男の子に会った。複数人の乱行プレイの中に居た男の子だったのだけど、最初に見かけた時には前回の記憶も朧気で、重ねてその子と私はパートナーになってセックスしておらず、顔も曖昧で「見た事あるような気がするな…?前の時に居た子かな…?気のせいかな…?」みたいな感じだったし、チラチラと目線だけは合っていたのが、声はかけられずにいた。 男の子はそのお店では常連で、尚且つ人気がある子だった様で、周りに女の子が囲いを作ってて、立ち替

          Chocolate

          会社からの帰り道、特急から各駅に乗り換える為に電車を降りたその駅で、有名なチョコレート屋さんが目に留まって、私はまた2年前に出会った人を思い出していた。 もうとっくに連絡を取っていない。この文書は供養だ。 出会ってからトータルで8回ほどセックスしていた。最後に会ったのはその人の誕生日近くで、既婚者のその人の手持ちにならなく、尚且つ甘いものの好きだったその人の為に、私はとても有名なその店のチョコレートをプレゼントした。 9回目のセックスをするその前に裸でベットに寝そべりな

          隙間

          「私の家に来る?」 夜の友人との予定が終わってから、泊りに来て欲しくて私はその人に尋ねていた。 もう夜中2時を過ぎていた。週末だろうと関係なく、ある程度は規則正しく生活し、朝の7時には目が覚める私にとっては、かなり遅い時間で、その人を待ちつつ、やり取りしているLINEでの返事が来ない空白の時間が長く、何度も何度も寝かけていた。 私は3週間くらい前にその人としたセックスを忘れられずにいた。その人を性的に欲してしまい、また会いたいと思っていて、その気持ちが私をキチンと睡眠欲

          #1

          渋谷で有名なその場所に1人で行くのは2回目だった。そこはミラーボールと薄暗い照明の中で、ガンガン洋楽が流れてて、お酒を出すカウンターがあって、いかにもなダサい場所だった。小さなステージに沢山のコスプレ衣装がかかって、女装している男の人もチラホラ居て、その男性からは太い毛むくじゃらの足がセーラー服から出てていて目を惹く。ありえない事が目の前に当たり前の様にある。それが私を今日も遊びの世界に来たことを実感させる。ここは日常で巡り合えない事が起きている場所だ。 終電間近の週末のハ

          10日2月

          最初に会う事を決めた時、セックスするつもりは無く、ただの興味本位で実物の「その人」を確認したいだけだった。 待ち合わせの地下道は青白い光が綺麗で、背が高くて髪の長いその人を目立たせていて、写真で見た通りのきれいな顔で、確かめなくてもその人だという絶対の自信と確信が何故かあった。言わるゆる士業と言われる堅い仕事のその人は大きめの鞄を持ち、綺麗なピッシリとしたスーツで、その袖から出たその手は、とても長く骨の形の良く見える綺麗な長い指をしてた。 「○さんですか?」 正解だった

          17日4月

          何回かのセックスを経た関係の人と会う約束してた日、一度約束が決まると連絡は、いつもその日の午前中まで来ない。私はその日、夕方から始まるであろう逢瀬の事で頭がいっぱいになっていく。連絡ですら遊んでいる。 「今日は何時頃に●●駅来れる?」 好きなわけじゃない。ただ楽しいだけだ。私だけじゃないものも分かってる。独占したいわけでもなくて、この人とこうなりたいっていう最終的な願望も目標もなくて、ただ今の時間が楽しいだけだ。楽しい時間を目的もなく刹那的に自分を消費している。玩具みたい