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[詳細解説] ペットテック スタートアップ マップ 2023最新

北米や欧州を中心としたペットテックスタートアップのカオスマップ 2023年最新版(海外/グローバル版)の作製、有料レポートの作成、また、リリース発信をご支援し、今朝リリースアウトされました。

世界のペットテック/ペットケア市場で、どのような領域が注目されているのか、どういったスタートアップ、ベンチャー企業が台頭しているのかが理解できるようになっています。

今回の投稿では、リリースでは説明しきれていないカオスマップのカテゴリー概略、その背景にあるグローバルトレンドに関して補足説明をします。長いので、余裕がある際にご一読頂ければ理解を深められると思います。

グローバルxペットxスタートアップの知見は日本では負けないはずなので品質も◎。新規事業開発、プロダクトのアイディエーション、他社とのアライアンスなど、マーケットの理解が必要な局面でご活用下さい。もちろん教養にも。スタートアップ50社紹介のレポートも購入できるので良ければ是非。

ペットテック カオスマップ 2023 (グローバル)

ペットテック カオスマップ 2023

企業がこぞって参入しようとしている「ペットケア(ペットウェルネス/ウェルビーイング領域)」という観点で俯瞰的に且つ構造的に理解できるように、大きく3つにカテゴライズし、各カテゴリーを細分化して掲載しています。それら各領域について簡単に補足説明していきます。

<大カテゴリー>

1.専門家ケア:獣医師、動物看護師、グルーマー等を含む有資格者、専門家によるペットケア(それらを支えるサービス含む)。
2.ホームケア:専門家によるケアだけではなく、専門家が監修した多様な商品やサービスを活用した自宅で行うペットホームケア。
3.その他ケア:社会全体としてペットとよりよく暮らしていくためのペットケア。

それらを構成する中・小カテゴリーについて以下に説明します。
太字:マップ内に配置した領域を示します。

<中・小カテゴリー>

1-①.獣医師や動物看護師によるケア

何より第一に行うべきペットケアは動物病院における対面での診察や治療だという前提で、動物病院を一丁目一番地としています。この数年で動物病院の進化をリードするプレイヤーはデジタルの活用を進め、診療予約から支払、その後のフォローに至るまでストレスの少ないモバイル体験を再構築しています。彼らのウェブでは「Re-imagine(再創造するといった意味)」という単語を使い表現されることが多いです。サブスク型で有料会員向けに限定して新たな顧客体験、獣医療を提供するブティック型の動物病院スタートアップも増加 。合計で$164Mを調達しているModern Animal社、その他にSmall Door社がリーディングプレイヤーと言えるでしょう。米国西海岸系のModern Animal、東海岸系のSmall Door、東南部系のPetfolkなど、ロケーションによって台頭しているスタートアップは異なります。一方で、徹底的な低価格を追求、また、救命救急に特化するなど、Modern AnimalやSmall Door等の「テック系(Tech-Enabled, Tech-Forward)動物病院」に対して差別化を図る、また、ファンドが大規模に資金を投下して買収による成長を標榜する勢力等も存在感を増しています。イノベーションの担い手である北米以外では、欧州におけるドイツでも「テック系動物病院」が存在感を出してきている印象を持ちます。

以下に各カテゴリーごとの説明が続きます。

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