海外ペットテック スタートアップ カオスマップ解説#4(Purina版)
以前にPurinaが発表した「2020 Pet Care Startup Opportunity Map」。これを基に何回かに分けて海外のペットテック 、ペットxスタートアップについて紹介していく・・・途中だったので続けていきます。
前回までに紹介した記事のリンクも貼っておきます。
1回目と2回目と3回目の記事です。
彼らのマップには、3つのメインカテゴリー(Nutrition+、Collaborative Pet Care & Health、Digital Transformation of Pet Life)、23のサブカテゴリー、100超のスタートアップが掲載されています。
今回は、北米以外のスタートアップ、という条件で3社をご紹介します。
・フィンランド/ヘルシンキ(ゼロカーボンのドッグフード)
・インド/バンガロール(マーケットプレイス+ウェアラブル)
・フランス/パリ(動物病院向けSaaS)
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Alvar Pet ゼロカーボン ペットフード
フィンランドヘルシンキを拠点としてペットフードを手掛けるAlvar Pet。サステナビリティを最重要しする同社の特徴は「ゼロカーボン」のフードであること。バルティックニシン、オーツ麦、大豆といった北欧の食材を使ったゼロ・エミッション(二酸化炭素排出量がゼロ)のドッグフードをD2Cで提供している。情報開示にも積極的でインフォグラフィックや、サスティナビリティに関するレポートも発行(50ページ超で気合いの入った内容)している。
なお、2022年には昆虫を主軸にした北欧フードテックスタートアップのVolare社との共同事業で昆虫成分を配合したペットフードも発売。世界初の「北欧産」の昆虫製品を市場に投入することになった。この新商品は地元で生産されたものを好む消費者がターゲット。主原料であるクロバエは、フィンランドのヒュヴィンカーにあるVolareの施設で生産されている。この原材料に必要最小限の他の原材料を混ぜ、フィンランドのリエトにある生産パートナー、プレミアムペットフード社で最終製品に仕上げる。
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Wagr スマートウェアラブル
Wagrはインドバンガロール発のペットスタートアップ。これまではECマーケットプレイスとして事業展開してきたがサービスを拡張。上記画像の通りウェアラブル(GPS機能とフィットネストラッキング機能を実装)を発売予定で、さらに獣医とのオンライン相談も開始しており、データを基にしたペットの総合的なウェルネスを考えたサービスを提供していく予定。
インドはペット市場の成長が加速しており注目の市場。インドの状況を伝えた投稿は以下をご参考に。
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ASTUVET 動物病院向けSaaS
Astuvetは動物病院向けSaaSを提供。フランスパリで2019年に誕生したペットスタートアップ。エンタープライズ向けSaaSは盛り上がっていますが非効率な動物病院運営を刷新しようと動物病院/獣医向けのSaaSも存在感を増してきている今日この頃。治療に際しての教育コンテンツやクライアントとのコミュニケーション、動物病院内でのイントラネットなど、病院経営に必要なツールを提供する。サインアップした後のUIは以下のような感じです。
という感じで今日はこれまで。また紹介していきます。
関連記事は以下から。