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海外ペットテック スタートアップニュースまとめ#14(動物病院によるM&A)
海外のペットテック、ペットに関連するスタートアップやビジネストレンド、新サービス等々に関する最近のニュースをまとめてご紹介していくシリーズ。今回は動物病院運営会社によるスタートアップの買収です。
MARS傘下の動物病院BluePearlがスタートアップPetHospiceを買収
買収の背景や狙い
・MARS傘下の動物病院BluePearl(正確にはBluePearl Veterinary Partners)が、カリフォルニアを拠点にペットのend-of-life care(いわゆる終末期医療)を手がけるPetHospiceを、2020年11月に買収。
・PetHospiceは終末期医療に関しては往診だけではなく遠隔診療も提供している2018年設立のスタートアップ。今回の買収で会社名/ブランド名はBluePearl Pet Hospiceへと変更。
・BluePearlは現在北米で合計95の診療所を運営して専門医療・救命医療を提供中。今回の買収を通じて、カリフォルニア地域における在宅ケア・緩和ケア・安楽死といった、終末期医療にも進出して事業領域を拡大。
・加えて、BluePearlはPetHospiceが持っているデジタルのケイパビリティを生かしたTelehealth/遠隔診療も武器にしていく。
という感じです。
BluePearlとは
今回の買い手であるBluePearlは1996年の設立以降複数回の合併を経て、2015年にMARSが買収した動物病院。数字を見てみると、現在は北米27州で95の診療所を運営し1,160人以上の獣医を含む5,900人以上のスタッフを雇用しているという状況。かなり大規模。
PetHospiceの提供サービスに関して
終末期医療に関連した個別のサービスは以下のようです。人間のそれと同様に「Quality of Life」という言葉が最初に登場します。
PetHospiceの設立から買収
PetHospiceに関してPitchbookの既存投資家を確認してみると、Nestlé Purina PetCareとともに、MARSがR/GAらと共同運営するLeap Venture Studioがシードで出資している(正確にはPetHospiceがLeap Venture Studioの2020年コーホートに選出された)ので、MARSとしては最初に出資した時点で買収見込みがあったのかと思案します。いずれにしても設立は2018年なので、設立からExitまでは、わずか2年。早いですね。
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11月末にもう一つ興味深いM&Aがありました。動物病院が関連する案件です。イギリス拠点で動物病院をグループに持つPets at Home Groupがペットの遠隔診療を展開するThe Vet Connectionを£15Mで買収という。これについてはまた次回書こうと思います。