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ペット産業の2030年に向けての展望(モルガン・スタンレー)


モルガン・スタンレーから11月初旬にペット産業の今後の展望に関するレポートが出ていたので以下に要点を共有します。
https://www.morganstanley.com/ideas/pet-care-industry-outlook-2030

アメリカのペット市場における総支出は2030年まで8%成長を続けて$277bn(約40兆円)の規模へ

・米国のペット市場は2030年まで年率8%の成長を遂げると予測。これは他リテールと比べても非常に良い成長率。
・米国では2022年11月時点で、2019年時点よりも500万匹多いペットが飼われている。パンデミック以来、ペットを飼っている世帯は約4%増加したことを意味する。
・世帯あたりのペットへの支出額は、2025年までにペット1匹あたり1,320ドル、そして、2030年には1,897ドルに達すると予測。
・この予測に沿うならば、ペット産業における総支出は今後10年間で134%増加することになる。つまりは2019年の1180億ドルから2030年には2770億ドル(1ドル140円換算で約40兆円)になる。

火付け役は18歳から34歳のミレニアル世代

・過去6ヶ月間にペットを飼った人のうち、18歳から34歳が32%を占めた。これは若いアメリカ人がペットブームの火付け役となったことを意味する。このような若い層の飼い主は、ペットの食事やケアに、他の年齢層よりもお金をかける傾向がある。
・こういったミレニアル世代は、子ども持つ年齢が高くなる傾向があり、且つ、子どもの数も少なくなる傾向があり、その結果、年配の飼い主よりもペットにお金をかけるようになる。

節約してもペットへの支出は減らさない

・ペットへの支出は、パンデミックの期間中に11%増加しただけでなく、非弾力的になっている(=実質的な個人の可処分所得が減少してもペットへの支出を減らそうとはしないのです)
・2022年には、69%の飼い主が過去6カ月間に少なくとも1回、獣医を訪れている。


<世代/ペットごとの飼育割合>


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