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PitchBookが紹介するペットテック スタートアップ18社(5/5)ペットxフィンテック

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National Dog Day(8月26日)にあわせてPitchBookがペットテックスタートアップとして6領域18社を列挙していたので、5回に分けて簡単に紹介していきます、の最終回。過去の投稿はそれぞれこちら:1回目2回目3回目4回目。今回は動物医療、動物病院が関わる領域です。早速いきましょう。

- 領域⑥Heel -

Vetsource / 動物病院向けSaaSプラットフォーム

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・創業年:2005年
・本拠地:アメリカ オレゴン
・直近の資金調達:$50M(シリーズD、2018年)

動物病院のオペレーション効率化(BtoB)や飼い主とのエンゲージメント構築(BtoBtoC)などのバーティカルSaaSを総合的に提供するVetsource。2018年には同業のVetSuccessを買収したり、今ではバーチャルケアを提供するTelevetと提携するなど成長を加速させています。直近はBain Capital Venturesがリードで大型の資金調達を行っており、彼らの紹介文を見ると、すでに17,000以上の導入実績があるとのこと。

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Scratchpay / 動物病院xフィンテック(分割ローン的支払い)

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・創業年:2016年
・本拠地:アメリカ カリフォルニア
・直近の資金調達:$65M(シリーズB、2019年)

動物病院にて、ペットの緊急手術など、まとまった支払いに対応できない飼い主を助ける本サービス。飼い主は、モバイルで情報を入力して90秒ほどで終わるアンケートに回答。提示される分割支払のオプションを選択できるという簡単な流れ。事例は以下の表に記載されています。①隔週で5回支払(無利息)②毎月12回支払(利息は個々に決定)③24回支払(利息は個々に決定)の3パターン。支払リスクは全てScratchpayが取り、本サービスを導入している動物病院から支払総額の5%を徴収するというビジネスモデル(導入費用等の初期費用は無し)。「No long term commitments、No monthly fees、No sign up costs、No hardware or software required」と明示しています。フィンテックx動物病院は今後もビジネス機会は多そうです。直近はMARSのCVCファンドであるCompanion Fundがリードで大型の資金調達を実施しました。

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Fuzzy Pet Health / モバイルアプリを通じたサブスクリプション型の動物医療サービス提供

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・創業年:2016年
・本拠地:アメリカ カリフォルニア
・直近の資金調達:$8M(シリーズA、2019年)

サブスクリプション型でサービスを提供するFuzzy Pet Health。現在のメニューは松竹梅で3つ、料金は以下です。月額$9.95でアプリを通じて獣医師に相談でき、$12.95のプランだとノミ・ダニ予防、$24.95になると寄生虫予防までカバーされるというメニューです。Fuzzy Pet Healthは2年前ぐらいは往診をサービスの中心にしていましたが、事業性に乏しかったのでしょう、ピボットをして現在の形になっています。

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