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詩集 陽光のかほり・・・ 第 46 篇「GOD」
盲人が幾ら 真摯に道案内したとしても
光を知らぬ故 闇中を 輪廻し続けて行く
盲人は 人に 神を説き
盲人は更なる盲人を 群集として従え
想像の世界をただただ 彷徨わせ 共に朽ち果てていく
想像の神を 崇めさせ
人為的な 幸福を分かち合いながら・・・
覚めた人は 神などこの世に居ないと 言い切る
神として 擬人化させ崇めさせる 愚かさから 遠く離れ
恐れ多くも
眼前に 広がり 純然と佇む 森羅に申し訳ない・・と
詫びながら・・
神
即ち 全ての生きとし生けるものの臨在
盲人は想像 捻出し
覚めた人は 体感し共鳴し 共に在り続ける
貴方も想像から解き放たれる事が 出来る
盲人の眠りの世界から 覚めるだけ
ただただ
それだけ・・・