詩集　陽光のかほり・・・　第 49 篇「貪りの根」

　
貴方は 日々 不満足だ・・
　
それを満たす為に 様々な 貪りに浸る

　
身体が悲鳴をあげているというのに 食べ続け
　
心が悲鳴をあげているというのに 安息を外側に求め続ける
　
金銭対価では 賄えない 至高の満足が存在している事を忘れ
　
日々 日々 貪る為に 無意識で 労働し消費し続けている

　
命や 愛の 永遠性は
　
全て 自らの内に 揃っている・・と言うのに・・

　
貪りの連続性の中に溺れ続け
　
稀有で 崇高な 命を浪費し続け
　
何時までも 不満足で 不幸せ・・

　
心身のバランスは 取れる事無く
　
不安定さが 更なる 貪りへと 導き続ける
　
永遠性という 土壌に ただ生えている
　
貪りの根
　
心を 超えて
　
魂と共に 見定めてあげれば
　
瞬時に 枯れてしまう 根なのに
　
又貴方は 内側へ目を向けず
　
悲鳴にも 鈍感なまま　
　
あれこれ 手にし 口に入れ続けていく