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詩集 陽光のかほり・・・ 第 48 篇「風を感じて・・」
バイクの後部座席で 疾風を感じていた僕
牧草の香りに包まれた丘陵で 秋風を感じていた僕
孤独な心を 潮風の中へと 解放っていた僕
そんな風を感じていた僕と・・・
ビルの谷間を冷たく 吹きすさむ風を感じていた僕
心情を上下左右に 揺らす 心の旋風に苛まれていた僕
僕の心と身体は 老いと共に
それらの風の 意味など忘れていく中
僕の魂は その風から 結晶化されたモノを
今・ここにて 再発見し 抱きしめなおしている
風の中からのメッセージ
過去などに悔やみと共に戻る必要などない
一瞬の疾風で未来を煩う事など無い
メッセージ発信者の不変性 永遠性を
魂が邂逅してしまえば・・・
だから 今日も 魂と共に
大きく 風の中で 息を吸い込む・・・