その男シャンカール

翌日には、チェンナイの日本領事館で事前にシャンカールが

申請を終えたガーナ入国のヴィザを受け取り、総合病院にて各種予防接種を 受け終えた。

「MR・進道、日本のパスポートは素晴らしい。行きたい国に  

 余り大きな制約もなく、大概の国へ行ける事が出来る。  

 私は、今回ガーナ行きのヴィザ申請が通りませんでした」 落胆しながら、こう続けた

「私は、MR・進道のメールを受け取る一ヶ月前に、

ドバイの友人からガーナ・ブルキナファソ国境付近のプライヴェート鉱山で 掘り出された金のサンプルを受け取り、その品質の高さに驚き、今回の案件をどうしても進めたい・・と思索していました。 しかし私の国も、ガーナ共和国も中々海外に出て行くためのヴィザが降りない  どうしてもそこがクリア出来なかったんです。MR・進道からメールを貰った時、そうか?日本人なら・・・と、構想の成功を垣間見ました。」

翌日の俺のガーナ渡航を控えているのが要因か?シャンカールは 出会って初めて、少し興奮気味にまくし立てるように語った。

「確かに、日本のパスポートは強いな・・・・・」

多くのアジアの国を渡航している際に俺自身も実感してきた事だった。

他国に比べると ノーVISAで入国できる国も多いし 入国ビザ申請に関しての制約も少ない・・

「再起・敗者復活」の思いが、シャンカールの構想にこうしてリンクし、

明日には彼のドバイ側・ビジネスパートナに合い

その後いよいよアフリカの大地へ向かう・・・・。

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