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詩集 陽光のかほり・・・ 第 94 篇「究極の歌」


それは 大地に降り注ぐ 太陽や 雨からも
それは 天の恵みにて 伸び行く 木々や花々からも
それは 花粉を運んでくれる 遠き山からの風からも
都会の喧騒の中でも
すし詰めの通勤電車の中でも
気の遠くなる 大渋滞の中でも

人々がテクノロジーにのみに
人々が金銭対価のみで盲目の中 生を浪費する中でも
耳を澄ませば 聞こえる歌
風や太陽が歌う 究極の歌

命の賛歌は 体内の 心臓や脈音と同じ歌
母に抱かれし 赤子が 何故母の胸に抱かれると
深き眠りに 誘われるのか?  
無垢なる赤子は 知っている

究極なる歌は 身体の内に
そして同じ歌が 生きて在る場所 存在全ての中で 歌われている事を
人は 成長していく間に
何を失っていくのか?

究極の歌を 今夜大切な人の胸にて 聞いてみませんか?


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