【100円記事】心房細動アブレーション前のCTって何に使うの?(後編)
雨降って、地固まり山田🥨が儲かる。そんな仕組みを構築したいペサ山です。
前後編にわたる「心房細動アブレーションの術前CT」のお話で、
前編では「肺静脈隔離術とは?」「アブレーションで使用される3Dマッピングシステムとは?」という内容について書きました。
後編では「CT撮影における諸注意」「支援画像としての3D画像作成」について触れます。
1.心房細動アブレーション術前CTって、冠動脈CTと何が違うの?
いきなり核心です。多分みんなこれを知りたいのだと思います。
通常の冠動脈CTは、当然メインターゲットは「冠動脈」になります。
従って
①CT値のピークが冠動脈(上行大動脈)にある
②心臓が静止している
③右心系からの造影剤アーチファクトが少ない
これらが目標となります。
①を満たすためには上行大動脈にROIを置いてボーラストラッキング法を用いる、
②を満たすためには、低心拍数症例では拡張中期(R-R間隔70~80%)、高心拍症例では収縮末期(R-R間隔40%程度)を狙って照射・再構成することで達成できます。
③のためには生理食塩水で後押しすることでSVC-右心系の造影剤を押し洗うことができます。
では「心房細動アブレーション術前CT」のターゲットは何になるでしょうか?
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