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No.43 2022年10月15日 第99回箱根駅伝予選会で立教大学が55年ぶりの出場を決める 箱根駅伝出場大学の系列私立小学校考察

 2023年1月2日~3日に開催される第99回箱根駅伝予選会で、立教大学が55年ぶりの出場を決めました。55年ぶりというのは今までで一番の復活までの長い期間です。1968年の第44回大会以来の55年ぶり28回目の出場になります。1968年は私が中学1年生で陸上競技の長距離走に打ち込んでいた時です。

『スポーツ報知』2022年10月16日より

 今回の立教大学の出場が現実になることにより、改めて青山学院大学監督の原晋氏の先見の明に驚かされます。エッセーNo6「2022年1月3日 箱根駅伝優勝、青山学院大学 原晋監督から学ぶ『逆転の発想』『アウトプット』『先見の明』」を参照していただければと思います。原晋監督自身も2008年予選会で青山学院大学を33年ぶりに復活出場に導いた経験があります。33年という期間は今回の立教大学の55年に次ぐ復活までの長い期間になります。
 そのエッセーNo6で原晋監督は「青学とスクールカラーがほぼ一緒なのが立教大学である。立教の陸上競技部とはたまに同じ場所で夏合宿をすることがあるために相互の交流があるのだが、立教陸上競技部の雰囲気は私が監督に就任した頃の青学によく似ている。(中略)実際、立教の陸上競技部なら箱根駅伝で優勝することができると思う。ただし、こちらの要望事項をクリアしてもらう必要がある。今のままでは厳しいが、条件がクリアできれば優勝できると思う。(『逆転のメソッド 箱根駅伝もビズネスも一緒です』)と2015年時点で述べています。」
 私は青山学院大学文学部を卒業後、立教大学大学院文学研究科に進学していますので、校風が似ていることはよく分かっています。その立教大学が2023年以降箱根駅伝の有力な候補として挙げられていて、本大会出場が現実になったのです。
 第99回箱根駅伝(2023年1月2、3日)は、シード校10校、予選会通過校10校とオープン参加の関東学生連合の計21チームが箱根路に臨みます。参加校は以下です。                       【シード校】10校
青山学院大学、順天堂大学、駒澤大学、東洋大学、東京国際大学、中央大学、創価大学、国学院大学、帝京大学、法政大学            【予選通過校】10校
大東文化大学、明治大学、城西大学、早稲田大学、日本体育大学、立教大学、山梨学院大学、専修大学、東海大学、国士館大学
 
 このエッセーは「聖心の教師として生きて」ですが、「私立小学校研究」にも発展させています。今回は「箱根駅伝出場大学の系列私立小学校」について考えていきます。
 第99回箱根駅伝出場校20校の大学で系列の私立小学校があるのは7校です。7/20ですから35%あることになります。結構多いと思います。
その7校の大学の系列小学校は以下です。詳細はそれぞれの学校のホームページを参照して下さい。

〇青山学院大学系列小学校
青山学院初等部(東京都渋谷区)1874年設立 キリスト教プロテスタント メソジスト
https://www.age.aoyama.ed.jp/
〇創価大学系列小学校
東京創価小学校(東京都小平市)1967年設立 新宗教 創価学会
https://tokyo-elementary.soka.ed.jp/
関西創価小学校(大阪府枚方市)1982年設立 新宗教 創価学会
https://kansai-elementary.soka.ed.jp
〇帝京大学系列小学校
帝京大学小学校(東京都多摩市)2005年設立
https://www.teikyo-sho.ed.jp/
帝京大学可児小学校(可児市)2012年設立
https://www.teikyo-kani-s.ed.jp/
〇早稲田大学系列小学校
早稲田大学系属早稲田実業学校初等部(東京都国分寺市)2002年設立
https://www.wasedajg.ed.jp/cat-elementary/
〇立教大学系列小学校
立教小学校(東京都豊島区)1948年設立 キリスト教プロテスタント 聖公会
https://prim.rikkyo.ac.jp/
立教女学院小学校(東京都杉並区)1931年設立 キリスト教プロテスタント 聖公会 
https://es.rikkyojogakuin.ac.jp/          
〇山梨学院大学系列小学校
山梨学院小学校(山梨県甲府市)2004年設立
https://www.yges.ed.jp/index.html
〇東海大学系列小学校
菅生学園初等学校(東京都あきるの市)2007年設立
http://sugao.ed.jp/el/
東海大学付属静岡翔洋小学校(静岡市)1967年設立
http://fuzoku-you-syo-tokai.ed.jp/syo/
 
 11校になると思われます。その内宗教系の学校は5校です。女子校1校、男子校1校で、共学校が9校です。内部進学率が50%以上の小学校から大学までの一貫した学校は6校と考えられます。
 2024年の第100回箱根駅伝は出場校を関東に限定せず、予選の参加を全国に広げるようです。第101回以降も参加大学を全国に広げると参加大学の系列小学校も増えていく可能性があります。
こ れからも箱根駅伝と参加大学系列私立小学校の関連を考察していく予定です。
 
 私は現在早稲田大学教師研究所招聘研究員をさせていただいています。2023年1月2日~3日は、青山学院大学、立教大学、早稲田大学の3校を応援することでしょう。お正月の楽しみがまた一つ増えました。
 
参考
読売新聞オンライン
「55年ぶり箱根路復活、「立教大6位」に大歓声…上野監督『胴上げされる日がくるとは』」
https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20221015-OYT1T50108/
「『先輩、一緒に行きましょう』立教大55年ぶり悲願の箱根路へ」
https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20221015-OYT1T50183/
「立大監督 走って導く…55年ぶり箱根『シード権目指す』」
https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20221016-OYT1T50008/

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