ある男性アイドルが好きだ
堂本剛という人間が好きです。
初めて存在を認知したのはいつだったか。
僕が生まれた頃からジャニーズに入ってたし、すぐにKinKi Kidsとして活動し始めたし。
物心ついた時にはもうテレビにずっと出ている人、という認識だったんじゃないかと思う。
ドラマの主題歌とかそんなんだったと思うが、ボクの背中には羽根がある、という曲が好きになった。たぶん最初に聴いたのはMステとかそんなんだろう。
KinKi Kidsの2人ともかっこいいなあ、だとか、歌声がいいなあ、ぐらいは思っていた。音楽以外でテレビに出てても面白い人だし。ドラマは当時から全く見ていなかったし。
先にKinKi Kidsという「歌手」の事を書いておこう。
それぞれが別で歌っていると剛くんの尖った声と光一くんの柔らかい声のギャップ感が強いのに、ユニゾンすると混ざり合って1人が分厚く歌っているような強さが出るし、ハモるとお互いがお互いを引き立て合いながら強いハーモニーが生まれる。
感想が強いばっか。語彙力がアレ。
ベタだけど、愛のかたまり、Anniversary、硝子の少年あたりはポップスとしての完成度が高い。
カラオケの十八番(笑)である。
薄荷キャンディーも、とか言い始めるとなんなら全シングル+αまで言及する羽目になるので置いておく。
堂本剛という人間の、歌声も好きになった。
喉にかかったと僕個人は表現するが、力強いあの歌声。
なのに甘さもある。バラードの甘さ。たまらん。
バラエティなどで見ていても、個人的には剛くんの方がなんとなく好きだなと思っていたし。
めちゃくちゃ好きになったのは、2つの些細なきっかけ。
後追いなのだろうけど、ファッション雑誌に個性的な人として紹介されていたを把握したのと、ソロ活動を始めたのとぐらいがほぼ同時期にたまたま重なった。
そのあたりから、強烈な個性というものを目の当たりにすることになった。
ファッションに疎い僕が、ツーブロックを始めて認識したのは剛くん。先駆けぐらいの認識でいる。
その前の死ぬほどアシンメトリーな髪型にピンクの差し色、あんなのかっこいいに決まっている。
で、インタビューをあさるなど。
「自分」に悩んだ時期があったらしい。
パニック障害や過換気症候群を抱えながら、必死に生きていた。
当時のアイドルである自分と本来の自分との差異に苦しんだ時期もあったそう。
レベル感は全く違うけど、「僕かな?」と思う。
それをなんとなく察していて、その記事を読んだりした中学生くらいから、堂本剛という人間が好きになっていったのだと思う。
今の剛くんはどうだろう。
ある程度やりたいことができている時期もあったし。
突発性難聴で苦しんだ時期もあったし。
ロン毛が死ぬほど似合っている時期もあったし(?)
特にソロが充実している時の剛くんは、いろんなものが解放された、ある意味特殊な人間の力強さを感じさせてくれるものだ。
ファンクミュージックに傾倒し、のちに好きになったKenKenとバンドやったりもして。
服も、音楽も、態度も、全部、人間堂本剛だった。
苦しみの果ての姿というのも、美しい。
堂本剛くんに、なりたい。
僕が親しい知人によく言う言葉。
そこには、自分を認められたいとか、どうしても人と接する時に演技してしまう自分への葛藤とか、なんとなく自分を重ね合わせてしまっている部分はある。
かっこいいや好きと、こうなりたい、尊敬、あたりは全くの別物だ。
「悩み」「苦しみ」という、ある種わかりやすいワードだけれど、そこに惹かれてしまう自分がいる。
そして、剛くんが放つ圧倒的存在感と儚さ。
堂本剛くんになりたい。