ギアドラゴンでZ/Xを始めたら(ユナイトアーク)
先月にギアドラゴンでZ/Xを始めようという記事を書き、さらに梅コースおよび竹コースにあたるデッキの紹介も書きましたが、これはそのシリーズ最後となる松コースです
スタートダッシュデッキはIGOBとイデアライズを主軸に据えていて、現在はそれに代わるシステムとしてクライシスアークが主流となりました。そしてクライシスアークを更に拡張したのがユナイトアークです
デッキレシピとコンセプト
とりあえず各カードの名称と枚数を記したレシピから掲示します
これまでのnoteに目を通してると、もうそろそろ「ヘリカルフォートじゃないのがいるな?」くらいは気付くと思います。あとデュナミスに他色のカードが増えましたね、これがパニッシャーです
アークゼクスの機鋼豪嵐竜は、デッキからギアドラゴンが登場するたびに自動能力を誘発させ、リソースを伸ばし相手のゼクスをデッキ上に置きます。クライシスアークを拡張したユナイトアークにより、デッキからアークゼクスをプレイすることも可能となりました
そして早期にアークゼクスをプレイするための手段としてパニッシャー月形由仁を利用します。もし2ターン目に安定してリソースを伸ばせるカードがあるか、そうしたプランを取らないならパニッシャーに頼らなくて済みます
カード紹介
これまでの記事で紹介したのに加えて書いていきますが、先に新システムの一部としてユナイトアークについて紹介します
条件が(自分ではなく)相手のリソース6枚以上なので、ゲーム展開によってはプレイするタイミングが存在しない可能性もありますが、どちらかと言うと苦境を跳ね返すためにデザインされたカードです
まずイベントを青緑リソース支払ってプレイし、その効果で手札にある専用のゼクスをトラッシュに置きます。これがトラッシュに置かれたことで誘発する「1枚まで引く」自動能力もありますが、それはこのイベントエクストラの解決後に処理します
デッキ全体を見てアークゼクスを探してプレイし、相手のゼクスを手札に戻して、2枚を引いてからデッキの上に手札1枚を置きます。ここまでで以下の自動能力がテンポラリに置かれているので任意の順に解決します。手札よりリソースにあった方が有益なカードもありますし、登場させたいゼクスもいるでしょうから、それは手札と相談しましょう。なお2でギアドラゴンを登場させると未解決の自動能力が増えるかもしれません
1枚まで引く
デッキ上4枚を見てギアドラゴンを登場させ、残りをデッキ上に好きな順で戻す
自分のデッキ上1枚までをリソースに置き、コスト7以下の相手ゼクスをデッキ上に置く
ちなみに「1枚まで引く」は「0枚を引いた」ことにすることもできます
メインデッキのカード
イグニッションアイコンを持つカードから順に紹介します
自身がドラゴンメイデンなので、他にギアドラゴンなどが2体いれば、ヘリカルフォートやドライブピニオンをトラッシュから手札に戻せます
無色のゼクスなので、アルダナブの破天降臨にも利用できます
種族がギアドラゴンであり、イグニッションによってデッキから登場する可能性に期待できます。中盤以降に引いてしまうとゼロオプティマ達成のためリソースへ置かれがちです
登場すると、2枚を引いて2枚を戻してシャッフルするので、手札の量は増えませんが質は上がりそうです。単にシャッフルしたいだけの場合にも利用することがあるかもしれません
もしプレイされて登場した場合は、デッキからリソースにカードを置いてリソースからゼクスを手札に戻すため、結果的に手札が増えます
今回のデッキ構築に限っては、ユナイトアークの効果でトラッシュに置かれた際にカードを引けます。もしパニッシャーを登場させる際に手札をトラッシュへ置くイベントも採用していれば、それでも引けます
序盤は手札を入れ替えて質を上げるために使われるイベントです。デッキの上に戻すため、イグニッションフェイズ中だと次の成功が確定します
リソースが6枚以上になると、デッキからコスト6以下の青いゼクスを登場させられるため、アークゼクスとの相性がとてもよいですね
相手プレイヤースクエア周りを囲んでしまうと、ライフを攻撃するのに難儀するので、コストで破壊してスクエアを空けるのに使います。なるべくなら自分のプレイヤースクエアへ大型ゼクスが残るようにできると安心ですね
自ターンの追加効果によるイグニッションがこのデッキの展開力を支えています。青砲撃を中継することにより、螺旋竜Aのイグニッションで螺旋竜Bが登場することもあります
大型に対応できる高めのパワーと、中型以下の多面展開に対応できる自動能力を備えており、手札に抱えていれば青砲撃で任意のタイミングに投下することができます。コスト5以下であれば絶界によって選べないゼクスであっても「すべて」で選ばずに手札へ戻せます
プレイヤースクエアに登場させないと、相手ターンのドローフェイズにデッキの下へ置かれてしまいます。代わりに手札はもらえますが、盤面の守りは薄くなるので使い方は考えましょう
青砲撃による登場を前提としていますが、その相性はかなり高く、自ターンに登場させるなら跳び箱サポートの上位版とみていいでしょう
ロゼの効果だけ読むと博打に見えますが、青砲撃の効果で3枚を引いてロゼを含む高パワーをデッキの上に戻した中からロゼを登場させ、その残りとしてデッキの下へ置かれた2枚がロゼの効果で参照する合計12000以上や15000に届くかは確認済みのカードです
10500+4500=15000なので、コスト6以下すべて戻せる可能性は高めです
リソース7枚以上はアークゼクスが登場させられればすぐに届きますし、はじめは見えていなくてもアークゼクスの自動能力でリソースに置かれれば使えるようになる可能性があるので、意識してリブートの青緑が残るようにリソース管理を心掛けましょう。起動能力のコストでスクエアのギアドラゴンリソースへ置くため、ゼロオプティマ達成にも役立ちます
2ターン目にプレイヤーEXを表向きで重ねるのが最近の定石
そうしておかないと上振れ3ターン目に「アークゼクスをプレイする」起動能力が使えませんからね。アークゼクスがリソースを伸ばすと2枚目以降でさらに展開できるかもしれません
アークゼクスが環境の中心にいるとはいえ、パワー10500が一般的なゼクスの戦力ラインには違いないので、イグニッション成功でこのサイズが降ってくるのは便利
除去の対象が相手のゼクスであればコスト上限はないため、アークゼクスではデッキの上へ戻せない8以上への回答になりえます
青砲撃でコスト6以下を登場させられることで、イグニッション成功時の恩恵も大きくなるので、起動能力への期待も高まりますね
自身がプレイされた際に誘発する自動能力と、ギアドラゴンがデッキから登場した際に誘発する自動能力を持ち、基本的に前者の能力は一度きりですが、後者の能力がイグニッションなどで何度も誘発します。なおユナイトアークでこのカードをデッキからプレイして登場させた場合、前者の能力と後者の能力は同様にテンポラリーへ置かれるため、どちらを先に解決するかの順番は任意に選べます。
ゲーム中に一度きりしか使えませんが、ライフが1以下なら起動能力で登場させてゼクスを手札に戻せます。プレイヤーEXによって最後の1点を守る状況が長らく続くので使えるタイミングはテキストを読んだ際に受ける印象よりもあります
類似カードとは異なり、手札の枚数を参照するため、序盤から大型ゼクスを展開することも可能です。このイベント自身はプレイするとテンポラリーに置かれるため、それ以外の手札枚数を参照します
このデッキでは手札枚数に応じて以下のような組み合わせとなります
4=4以下
5=5以下
6=6以下
7=7以下
8=7以下 or 4+4
9=7以下 or 4+5
10=7 or 6以下+4
11=7+4 or 6+5以下
12=7+5以下 or 6+6以下
13以上=7以下+6以下
デュナミスのカード
メインデッキと違って常に参照できるため、引き運に左右されずプレイすることができます。ただし、それぞれのカードごとに、その多くは使うタイミングが決まっています
基本的にはそのカードのコストに応じたターン、コスト5なら3ターン目でコスト6なら4ターン目といった具合ですね
降臨条件はその2体が青か緑であればよいため、青青でも青緑でも緑緑のいずれでもプレイできます。この構築だと、むにむに以外なら降臨できます
起動能力のコストに無2が必要になるため、なるべくなら降臨条件はリソースを消費せずに用意したいですね。つまりイグニッション頼み
手札枚数を減らさず覚醒条件で手札交換を試せて、起動能力で見た3枚目が次のターンのイグニッションフェイズを確定させられたりしますが、このゼクスエクストラをプレイするだけでリソースを使い切ってしまうため、それ以降に行動する選択肢をほとんど手放してしまいます
序盤に相手へチャージを与えない除去手段としての仕事もありますが、すでにウェイカーのプレイという行動が時代に取り残された感を拭えません
Z/X史上で初のPRカードとして配布されたゼクスエクストラでしたが、いまだに現役というか青いデッキ定番の座に君臨しています
自他を問わず、コストの上限下限もなく、手札に戻すシンプルさで汎用性が非常に高く使いやすいですね
イグニッションに成功するなど降臨条件を揃えるのが少し大変ではあるものの、青を含む3体のゼクスさえ用意できれば相手プレイヤースクエアまで含めて手札に戻せます。シフトの恩愛エンキでコストを下げれば、本来はコスト8のアークゼクスでもコスト7以下の射程内です
降臨条件でプレイすることもできますが、破天降臨は起動能力なので「デュナミスのカードのプレイ」には該当せず、他のゼクスエクストラと合わせて使うことができます。条件的に、むにむにと相性よいですね
破天降臨によってコスト7以上で緑のゼクスをデッキの下へ置くため、アークゼクスをコストにすることでユナイトアークを確定させます
(ライフなどの不確定要素により秘匿ゾーンであるデッキ内にアークゼクスが存在しないリスクは常にある)
副産物的にリソースからゼクスを手札へ戻せますが、戻さずにリソース枚数を増やすことも可能ではあります
効果を考えるとアークゼクスがいればそれで充分だとは言えます。つまりアークゼクスがいないときに状況を何とかするためのカードですね。どちらかといえば使わずに済む方がいいカードということになります
結果的に手札が増えますので気軽にシフトします
だいたいは恩愛エンキを温存しようと思ったら使ってますね
コストを下げると降臨条件に不足することもあるので、相手側で立てていたプランをひとつ崩せたりします。他にコスト5以上を想定した電影やPLEXによる絶界を与える対象にも影響しますね
自分も相手もコスト3以下でライフへの攻撃は、この同系互換によって防がれることを前提にしたプレイングが一般的です。慣れてくると低コスト帯での攻撃をしなくなるので、終盤になってPLEXによるライフ回復をする直前に「コスト支払う代わりに、手札のライフリカバリー2枚をデッキに戻す」ことで生還率を上げる目的で使われます
アークゼクスをデッキからプレイし、その誘発した自動能力を解決する前に相手のゼクスを手札へ戻してスクエアを空け、デッキから登場する追加のギアドラゴンを用意できます
これ一枚をプレイするだけでテンポラリーへ置かれる自動能力がたくさんあり、解決順に迷ったりうっかり忘れたりするかもしれません。何度もプレイして慣れましょう
攻撃でゼクスを破壊すればカードを引けるので、未来約束で登場させることを考えれば、条件的に手札7枚以上を目指せます
相手がチャージにカードを置けなくなるのは、白いデッキなどの場合にはまったく動けなくなることすらあります。
早い段階でも登場させやすいパニッシャーで、手札の消費も抑えられます
自動能力の誘発が「このカードがスクエアを離れる」と非常に範囲が広いため、普通に相手から攻撃や除去を目的とした能力を受けるだけでなく、降臨条件や不正ゼクスエフェクト(同じスクエアに2体以上のゼクスが置かれたら、最後に置かれた1体だけを残してトラッシュに置くルール)などにより離れた際にも誘発します
手札を引きますが、同時に常在能力で上限も上げるため、ターン終了時に溢れた手札をトラッシュへ置く心配はありません。後述する由仁との相性がよいのと、チャージを与えない除去を備えているのが優秀です
起動能力でイグニッションできますが、登場時に自動能力でデッキの上から5枚まで見て並べ替えるので、ほぼ成功します。名誉ギアドラゴンです
登場時にデッキの上3枚を、手札とリソースへ割り振って増やします
手札に加えるのを1枚にすれば、リソースは2枚を置くことになります
未来へ向かう約束+手札7枚の状況を作れば2ターン目からでもリソースを増やせるため、リソースフェイズに手札を置かず枚数を維持してパニッシャー由仁によりリソースを置くというプレイングができました
手札へ戻す起動能力は、上限がある分だけ七尾Anotherよりも控え目ですね
プレイングの指標など
クライシスアークに必要なのは、プレイヤーEXが表向きになっていることとアークゼクスを手札に用意することです。プレイヤーによっては他に揃えておくべきカードがあるかもしれませんが、ユイに限ってはデッキの上4枚にギアドラゴンがいるかどうかなので、準備らしい大きな準備はありません
2ターン目に自分のリソースが4枚になった時点で、スタートリソースの起動能力でPLEXを表向きにしましょう。その後は3ターン目のイグニッションフェイズに備えて、プレイしたゼクスが破壊されてチャージに溜まるのを待ちます。もし相手がこちらのゼクスを放置してくれたら、それらはシャナナやロゴパトエトスの降臨条件になります
パニッシャー由仁を使ったルート
後攻1ターン目、ドローフェイズに引いて手札6枚、そこからリソースフェイズに置いて5枚、未来約束をプレイして手札4枚なので舞装テクネチウムが登場させられます。スタートカードなど攻撃して手札を引き、上限の手札6枚でターンを終えます
後攻2ターン目、ドローフェイズに8枚となって条件達成。リソースフェイズを飛ばして2枚目の未来約束からパニッシャー由仁でリソース5枚になれます
この場合、スタートリソースの起動能力を使えませんが、そこまで気にすることでもないでしょう
なお構築に依存しますが、後攻1ターン目の未来約束および舞装テクネチウムはワールドイノベーションで代用できます。ターン終了時に手札6枚ならその方法は特に問いません
ユイにとってのユナイトアーク
デッキからギアドラゴンをプレイする関係上、ユイのアークゼクスである機鋼豪嵐竜ヘリカルフォートにユナイトアークというシステムは非常に相性よくはあるのですが、それを利用することで劇的に強くなるかというわけでもありません。ただ手札に揃えるのがアークゼクス本体でなくともよくなるためにデッキの安定感は増します
また、イベントエクストラである蒼天を貫く螺旋の約束をプレイすると、それ以外のイベントエクストラやゼクスエクストラがプレイできなくなりますので、戦況次第では温存した方がよかったりもします
あくまでも数ある選択肢のうちの一つと考えてください