『ミステリと言う勿れ』から学ぶ考え方 Episode1②
もじゃもじゃ頭で、雨になると髪の毛の心配をするちょっと(いや、かなり?)変わった大学生。この主人公が持ち前の観察眼とユニークな考え方で様々な事件を解決します。
そして、主人公 久能整のファンであるTwitterではネコと名乗る者です。
ちなみのこのnoteでは、一切、事件の解決の話には触れません。
ただ、登場人物のことや主人公のやり取りは取り上げるので、ネタバレが絶対にいやだ~という方はまず漫画を「ミステリと言う勿れ」を
読んでください。
(おすすめです!)
漫画を読んで語りたい!という方は、ぜひぜひ語りましょう。
昨日は、娘との関係性。
嫌われているっていうのは、問題なんじゃなくて、きちんと向き合って、可愛がって、育っているからこそなんだよ。そんな温かい言葉で救われました。
多分、私が親で、娘がいて、『パパ嫌い』なんて言われて落ち込んだ日に読んでいたら号泣したとします。
さて、そんな殺人事件の横で心暖まるお話を今日も引き続き触れていきたいと思います。
※ここでは少しでもネタバレ防止のために、登場人物をA・Bなどのアルファベットにしています。
久能整・・・主人公
A刑事・・・子煩悩。
B刑事・・・切れ者刑事。以前に冤罪事件で問題に。
C刑事・・・若手の男性刑事。奥さんが妊娠中
D刑事・・・唯一の女性刑事。最近、ペットが亡くなった。
E刑事・・・ベテラン刑事。ご家族を亡くしている
1.Episode1 犯人は一人だけ②
常に、ベテランの先輩たちから怒られっぱなしの唯一の女性D刑事。
そのD刑事は最近、とても大好きだったネコが亡くなり落ち込んでいました。
周囲の刑事からは
「おまえ!ペットが死んだぐらいで遅刻すんなー」
などの言葉を投げられ、悲しみを負いながらも頑張って動いています。
少し先輩の若手C刑事からも「おまえ大丈夫かよ」と心配され、
手が震えながらも懸命に仕事をしようとしています。
そんな刑事に今日も主人公は語り掛けます。
「ペットが亡くなったんですか」
(今日もと言いましたが、漫画的には、A刑事のあと、すぐです)
2ー1、主人公の語り②
C刑事がD刑事の代わりに説明をします。
「ちょっと目を離したスキに死なれたって
落ち込んじゃって仕事休みたいとか
警察官の風上にも置けねーすよ」
それに対して主人公は言います。
「ずっと看病してたのに
目を離した一瞬に亡くなった?」
「猫なら 当たり前ですよ
猫は あなたに死ぬところを 見せたくなかったんです」
「猫はあなたのことが大好きだから
見せたくなかったんです
~
それは猫の矜持(プライド)と思いやりです」
この刑事、一番悲しんでいる理由は、亡くなったこともそうですが、
『死に目に会えなかったこと』
大好きで大切で、だからこそ、しっかりと看取りたいという想い。
分りますよね。
2-2、ペットと人
新型コロナウィルスの影響で少し様変わりしましたが、
色々な病院で犬などのペットを飼うというアニマルセラピーという
方法が取り入れられていました。
そばにペットがいるだけで、不安を和らげてくれたり、
安心感を与えてくれて、病気へ向き合う姿勢も変わり、治療効果もあがるのです。
ペットは、時には愛くるしい姿で癒しを与えてくれて、
時には喜びも与えてくれるペットは大切な存在です。
それほどまでに身近で親しい存在だからこそ、時には家族と同じ存在で、
亡くなってしまうと無気力になるようなペットロスも当然のように起こります。
ペットを飼っていない人にとっては、
「それぐらい」と思われてしまうかもしれませんが、
ペットに支えられ、励まされ生活している人にとっては、
家族を恋人を失うことと優劣は付けられないと私は思います。
2-3、自分の死に際
私は死ぬ間際に、大切な人に会いたいと思うでしょう。
でも、一方でこうも思うのです。
少しずつ弱っていく姿、苦しんでいる姿を大切な人に見せて、
辛い気持ちにさせたくはないと。
最期まで元気で、最後の瞬間だけ会えるのであれば最高ですが、
なかなかそうはなりませんよね。
それであれば、私もネコと同じように、
自分の寿命を悟り、苦しむことが分かっているのであれば、
大切な人を苦しい目にあわせないように、
感謝の手紙などを書き起きして、
ひっそりと人目がつかないところに行きたいと思います。
こう思うのは、Twitterでネコを名乗っているからでしょうか。
それを思うと、本当にネコは刑事のことを好きで大切で
しょうがなかったんだなと思います。
3.続き
ペットロスに悩む女刑事という、何とも人間らしい刑事の心に触れ、
悲しみをちょっとだけ和らげた主人公は、
こんな言葉を残します。
「D刑事に捕まえてもらいます」
もう一人いるC刑事ではなく、心が優しくネコに大好きになってもらえる
そんな心優しい刑事に、もし過ちをしてしまったらなら、
私もD刑事に捕まりたいと思います。
この押し付けず、ただ思ったことを、そのまま残す。
それをどのように受け取るかは登場人物も含めて、
私たち次第なのです。
私は、そんな主人公が置いている言葉が凄く好きなので、
しっかりと心にとどめたいと思います。
さて、明日は、私も耳が痛い言葉、
だけど、それを聞かないともっと後に耳が痛くなるような、
そんな主人公の言葉を残します。
時に鋭いけれども、心が温まる、
そんなお話をお届けできればと思います。
アディオス!