『ミステリと言う勿れ』から学ぶ考え方 Episode1③
オリンピックの開会式が終わりましたね。
オリンピックにフェイスペイントをして、旗を持って駆けつける。
そんな行動は絶対にしなさそうな主人公 久能整が様々なミステリーを解決する「ミステリと言う勿れ」。
その主人公が、ミステリの解決とは関係がない所で残す言葉が、とてもとても大好きで、つい語ってしまうネコカウンセラーこと仲村です。
漫画アプリで見つけてから、すぐに近くの本屋に買いに行き、全巻を揃えました。こんな風に大人買いで漫画を購入するなんて何年ぶり、いや何十年ぶりでしょうか。
それぐらいに皆さんにお勧めしたい漫画です。
そんなおススメ漫画の主人公の語りを今日も取り上げていきたいと思います!
※ここでは少しでもネタバレ防止のために、登場人物をA・Bなどのアルファベットにしています。
久能整・・・主人公
A刑事・・・子煩悩。
B刑事・・・切れ者刑事。以前に冤罪事件で問題に。
C刑事・・・若手の男性刑事。奥さんが妊娠中
D刑事・・・唯一の女性刑事。最近、ペットが亡くなった。
E刑事・・・ベテラン刑事。ご家族を亡くしている
1、Epsodo1③ 家事
すごくお調子者で、ムードメーカーな若手のC刑事。
そんな刑事のちょっとした家庭の愚痴を聞いたところから始まります。
主人公「なんですか 奥さんとケンカでもしたんですか」
C刑事「なんでわかるのよ!」
主人公「シャツはアイロンかかってないし 靴は汚れているし
きのうはそうじゃなかったんで」
そんな困った会話から始まります。
C刑事「なんかヨメいっつも機嫌悪くて
~(中略)~
オレ忙しくて つきあいで全然帰れなかったり
ほったらかしですけどね
でもオレ ゴミ捨てとかはしてるんですよ
少しは手伝ってるって感謝してほしいわー」
このC刑事は、奥さんが何を怒っているのか分からない。
自分なりに家事を手伝っているのに、手伝った家事で感謝を言われず
機嫌が悪い理由が分からないのです。
これは世の中の、働く男性陣は不思議で、家事をされる女性は
共感できるところかもしれません。
そんな刑事に対して主人公は語り掛けます。
「ゴミ捨て・・・どこからですか」
2ー1、主人公の語り③
C刑事「どこから? いや だからうちからゴミ捨て場まで・・・」
主人公「おたくはゴミ箱はいくつありますか?
ゴミ捨てって 家中のゴミを集めるとこから始まるんですよ
~(中略)~
生ゴミも水切って ついでに排水口の掃除もして
ゴミ袋の在庫があるかチェックして
そうやって やっと一つにまとめるんですよ
そこまでが面倒なんですけど」
C刑事「オレできたヤツを持ってくだけ・・・」
主人公「それで感謝しろって言われても
奥さん身体がしんどいんしゃないですか」
2-2、家事の存在
ゴミ捨てを立派な家事の手伝いだと思っている人はいないでしょうか。
私もその一人です。
この刑事の気持ちが凄く分かります。
決して手抜きをしたいと思っているわけではないのです。
善意で家事を手伝っているつもりで、ゴミ捨てをしています。
ただ、その前にどれぐらいの労力があるのか、
他の家事がどれくらいあり、その労働は労われることがなく、
張り合いが持てず、大変なのか。
これは私の自戒も込めて言いますと、
『興味が向いていない』のです。
『選択的集中』という言葉があります。
人は、何に集中するかを選び取っています。
例えば、お腹が減っている人は飲食店がすぐに目が付き、
どこに行こうか考えます。
一方で、満腹の時に同じ道を通っても、飲食店があっても、
注意が全く向かず、違うことを考えます。
家事と言う存在は知っているけれども、『自分がやる』と考えなければ
注意が向かなくなるのですね。
「興味がない」のではありません。
ちゃんと家事が存在していることは分かりますし、感謝もしています。
仕事をしていると『家事以上に大切なことをしている』と考えてしまい、
どれだけ相手が頑張っているのか分からなくなってしまうのですね。
時々の手伝いは、もしかしたら奥様に怒られるかもしれません。
もっと、いつもしてほしいとなるかもしれません。
ただ、相手が普段、どれだけのことをしているのか分かると、
感謝の気持ちが湧いてくるのかなと思います。
2ー3、母親と言う存在
下記の動画はご存じでしょうか。
10分程度の動画ですが、見終わった際に、私は感動しました。
そして、感謝を伝えたくなりました。
当たり前すぎると分からないことってありますよね。
2-4、主人公の語りの続き
今回は、主人公の語りの続きがあるのです。
翌日になり、刑事は言います。
C刑事「君に言われたように ゴミ捨てを一からやってみたよ
オレ ホッチキスつけまま紙を捨ててたんだわー
封筒とか小さい箱とか ああいうのも分けるのね?
今までヨメがやってなんだなあって・・・
~(中略)~
ゴミ袋がなくなりそうだから帰りに買ってくるって
言ったら 泣き出しちゃって
~(中略)~
ヨメがうれしそうだと オレもなんかうれしいなぁって」
今まで見えていなかったものが見えて、
少し歩み寄れたのかもしれません。
このことから、この刑事は、主人公を信頼し、
きっと犯人ではないと思い始めます。
3,感想
家事の協力に関して、不足していることに気づかない刑事の
エピソードでした。
家事を手伝っていないけれど、読み飛ばしてしまう人は、
今の問題に気付いていないのかもしれません。
一方で、私のように、ぐさぐさっと刺さる人は、気付いているけど、
出来ていない人かもしれませんね。
(たちが悪いですね。ごめんなさい)
そして、よく忘れられることが、
専業主婦も、赤ちゃんの母親も、初めからできるのではなく
少しずつ仕事で成長するように、
少しずつ専業主婦になり、母親になり成長をされます。
最初から全部を押し付けられても、できないのですね。
手伝いではなく、協力が本当は一番大切ですよね。
私も、今日の主人公の語りから、改めて思いました。
まずは家の中のゴミ箱(6個です。数えました!)の中からゴミを
回収し分別するところから始めようと思います。
それでは、また語っていきましょう!
いや~本当に面白い!