看護師1年目でやってよかった工夫術 No.2
根拠を考える癖をつける
どうも、つかさ@パーソナルプリセプターです。
今回も、新人看護師さん・男性看護師さん向けに連載コラムとして「工夫術」を紹介していきたいと思います。
見て欲しい方:病棟勤務になった新人看護師、新人男性看護師
難易度:ノーマル〜ハード
はい。
さっそく行きます。
「根拠を考える癖をつける」
新人看護師さんの中には、学生時代から実習で先生に
「〇〇さんが考えてきた看護行為の根拠は何??」
「そう思う〇〇さんの根拠は何ですか?」とか聞かれて
「どきっ」としたことがある人もいるかもしれません。
どちらかと言うと、ネガティブな言葉と認識している人もいるでしょう。
でもこれ、実はめっちゃ大事なんですよね。
今回はそれを紹介して行きたいと思います。
この「根拠を考える」というワードですが、少し具体的にしてみましょう。
看護師にとって「根拠を考える」とは・・・
例えば、患者さまが飲んでいる薬や
我々が患者さまに提供する看護行為はどんな効果があるのか。
実際の患者さんの状態と照らし合わせてみて、ちゃんと意味があるのか。
こういったものを指すことが多いと思います。
「根拠を考える」の具体的なイメージ
例1)降圧剤
Aという薬、Bという薬 どちらも同じ降圧剤。
なんでCさんにはAで、DさんにはBなんだろう? アダラートとブロプレス
例2)うがい薬
含嗽薬として処方されているAとB。
どちらも同じうがい薬なのに何が違うんだろう イソジンとアズノール
例3)医師の入院時指示
ドクターの入院時指示で、心電図ありの人と、なしの人がいる
この違いはなんだろう? 心疾患や急変リスク
これらを考えるのが、看護師にとっての「根拠」ですね。
※考えること自体はアセスメントと言いますね。
「根拠を考える」を癖にする?
で、つかさが1年目の看護師さんにおすすめなのが、
この「根拠を考える」を癖にしてしまう、と言うことなんです。
大事なのは、癖(くせ)です。
イメージとしては、気合を入れて参考書片手に勉強するっていうよりも、仕事の中で生まれた疑問をちょこちょこ調べていくっていうスタイルです。(調べ始めたら1時間過ぎたというのはよくある話ですが)
勉強、というより好奇心スイッチを入れて、楽しみつつ知識を得る感覚です。
どうでしょう。
「まあ多少はそれで知識が増えて良いかも?」とは思いますか?
では、何でこれがあえて言うほどのものか。
それは、
ある程度の時間が経った時、非常に大きな力になっているからなんです。
魔力的な力をもつ癖の力
根拠癖がある人は、
1個調べたら、また1個疑問に思うものが出てきて、さらに調べます。
知識習得のサイクルがめっちゃ効率的なんです。
知識習得サイクル
疑問に思う&調べる→別の疑問見つかる&調べる→また別の疑問見つかる&調べる
どんどん知識の習得サイクルが回転していきます。
これ実はすごく魔力的で、いつの間にかめっっちゃ詳しくなってるんですよね。
はじめは付いていけなかったドクターや先輩ナースの会話の内容が理解できて、何ならディスカッションに参加しちゃったりしているんですよね。
つかさ自身が脳外科ナースだったときの話です。
この知識取得サイクルのおかげでいつの間にか、脳の解剖や主要血管の名前、CT・MRI 画像が頭に入っていることがありました。
これは私だけじゃなく、同期や後輩でも同じ現象が起きていました。
カテーテル室(血管造影や血管内治療をメインでおこなう部署)に異動した同期も、救急外来に移動した後輩も。いつの間にか、みんな詳しくなっちゃってるんですよね。
つかさは「根拠を考える癖」がその理由と確信しています。
気合いれて医学書や看護の参考書の1ページ目からやっていくのも、ひとつの方法なんですが、「日々の業務の中で疑問に思ったワンフレーズ」から調べて、自分の頭の中にある知識たちとつないでいくのもオススメです。
抜群に効果的です!
根拠癖、意外にあなどれないです。
おすすめなツール
お手軽でおすすめなのは、薬品や医療機器の添付文書です。スマホで見れます。
薬効薬理や副作用を見て、実際の患者さんで考えてみるのも興味深いです。
つかさも知らない薬に出会ったら、なるべく薬効薬理や副作用は見るようにしています。
添付文書の見方はまた次回解説しましょう。
最後に
今回は、決してあなどれない工夫術「根拠を考える癖をつける」をNo.2として紹介させていただきました。もし、新人看護師の方にとって、何かのヒントになればこの上ない喜びです。
こんな感じで、このnoteでは男性看護師に向けたワンポイントアドバイスやコラムを発信しています。もしよかったら「つかさ@パーソナルプリセプター」をフォローしてください。私のモチベーションにもなりますので、Likeしてくれたら、とても喜びます!
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それでは、またお会いしましょう!