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【マンガ千夜一夜】ダンジョン飯(九井諒子 ) One Thousand and One Nights about Manga: Delicious in Dungeon [Ryoko Kui]
西洋ファンタジーもの。ダンジョン冒険でドラゴンに食べられてしまった妹を助けるため、地上に戻らずとも良いように食事を現地(ダンジョン)調達する話。いろんなモンスターを食べるのだが、料理方法がやけにリアル。最近流行りの「ご飯・食事」系漫画。あらすじだけ見ると、「イカモノ」漫画みたいだが、裏テーマのストーリは奥深いものがある。現在11巻で、結構佳境。 A western fantasy story. To save his sister from being eaten by a
【マンガ千夜一夜】てるみな(kashmir) One Thousand and One Nights about Manga: TERUMINA [kashmir]
猫耳の小学生が電車で旅する話。現代の東京に似た世界が舞台である。関東近郊の路線の名前に似た鉄道路線が出てくる。つげ義春の「ねじ式」を、絵柄を可愛くして、毒を抜いた感じ。でも、イカレ具合は同レベルなので、油断をするとひどい目に合う。ところどころ出てくる鉄道についての「うんちく」は、どこまでが本当で、どこからが創作なのか、判断つかないほど本格的でマニアックである。 A story about an elementary school girl with cat ears who
【マンガ千夜一夜】船を建てる(鈴木志保) One Thousand and One Nights about Manga: Ship Building [Shiho Suzuki]
知る人ぞ知る作品である。絵に癖があるので、好き嫌いが分かれると思う。登場人物は、主にアシカ(たまにウサギやカエル)である。ネーミングは宮沢賢治や長野まゆみに通じるものがある。映画のカットのようなコマ割りが印象的で、ミニシアターで上映されるショートフィルムを見ている感じがする。意識高い系・自己満足系のギリギリの線をついているので、人によっては拒否反応を示すか、全く評価できないだろう。個人的には、一番思い入れのある作品。 "Ship Building" by Shiho Suz
【マンガ千夜一夜】風の谷のナウシカ(宮崎駿) One Thousand and One Nights about Manga:Nausicaä of the Valley of the Wind [Hayao Miyazaki]
アニメーション映画のほうが有名だが、本来は漫画が原作である。宮崎駿は映画版「ナウシカ」の出来に満足できなかったようであるが、映画の商業的成功はスタジオジブリの設立につながった。アニメ情報誌『アニメージュ』に1982年から1994年まで連載された。映画版から「ナウシカ」を知った人は、漫画版「ナウシカ」には違和感をおぼえるかもしれない。映画版「ナウシカ」が宗教的・救世主的エンディングを迎えるのに対して、漫画版「ナウシカ」では、ナウシカがむしろ人類の未来の希望を詰んでしまうエンディ