【プロダクトオーナー】グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 セールス&マーケティング室 ひさの
Q1:どんなプロジェクト/プロダクトのスクラムチームを運営していますか?ご自身の役割と所属しているチームについて教えてください。
パーソルグループの営業・マーケティング関連データを統合・管理・活用するためのデータハブ「DUKE」というプロダクトのPOをしています。パーソルグループは国内だけで30以上のグループ会社があるのですが、それらの会社からデータを集め・循環させ・利活用を促進することで、営業やマーケティング業務の変革を目指すプロダクトです。
チームメンバーは、8名。POのミッションは“プロダクト価値の最大化”なので、私の役割はユーザーニーズの発掘・把握、機能実装の要否・優先順位の判断、プロダクトの中期的方針を考えること、などです。DUKEは2020年10月に始まった、比較的新しいプロダクトなので、グループ各社に認知してもらうための“営業活動”も、結構大事な仕事です。
Q2:ご自身のこれまでのご経歴と合わせて、プロダクトオーナーになった背景を教えてください。
キャリアのスタートは営業でした。法人営業・営業企画を経験した後、未経験で突然IT部門へ異動になり、その後はBPRを伴う業務システムのリプレイスPJTなどのPMを担当してきました。
小規模~大規模まで、さまざまなPJTのビジネスアナリシス領域~プロジェクトマネジメント領域まで、幅広くカバーしてきました。が、開発経験のない自分が得意なのは、やっぱり上流工程(BA領域)だなと思っていたので、アジャイル開発をスクラムで行うチームのPOという役割は、私の強みを活かせていると感じています。
ただ、POになった経緯は、たまたまです(笑)。 このプロダクトの構想が立ち上がったタイミングで、たまたま空いていて、やれそうだったのが私だったんです。
Q3:PMとの違いを教えてください。
実際やってみて、PMとPOはかなり違うと実感しています。
POを始めた当初は、私も違いをよくわかっていなくて混乱しましたし、POとしての立ち振る舞いができていなかったこともありました。2021年11月から、本格的にスクラムでのアジャイル開発をスタートして、まだまだ試行錯誤中ではありますが、現時点ではこのように考えています。
【役割において最も重要なこと】
ウォーターフォール開発を行うPJTチームのPM:PJT目的の達成
アジャイル開発を行うプロダクトチームのPO: プロダクト価値の最大化
PMが重要視する「目的」の対象は、終わりのある有期のPJTです。企画工程で設定した目的を、どんなに期間の長いPJTであっても“ブレずに”完遂し達成させるのが、良いPMだと思います。
逆に、POは、期限のない継続するプロダクトを対象とします。ユーザーニーズや環境の変化に合わせて、プロダクトの目指す方向を“柔軟に”アジャストしていかなければ、時代遅れになってしまい、価値を向上させ続けることができません。
“ブレないこと”が必要なPM、“柔軟なこと”が必要なPO。この意識の違いが、PMとPOの具体的な仕事の違いにもつながっているなと感じています。
Q4:POとして最も大切にしていることは何ですか?
チームメンバーやユーザーなどの関係者との目線合わせです。
Q3で話した通りPOには柔軟な適応が必要ですが、それは判断基準のブレと諸刃の剣にもなります。なので、このプロダクトとしての価値は何なのか?ということを都度話し合い、目線合わせすることは、とても大切だと思っています。
Q5:プロダクトの価値を最大化させるために、関係者やユーザーを理解するために心がけていることはありますか?
多岐にわたる関係者のニーズや課題の背景をちゃんと想像して、コミュニケーションすることです。
DUKEの場合、ユーザーはパーソルグループ各社のマーケティング部門、企画部門、IT部門、データアナリストやサイエンティストなど業務領域が様々ですし、関係者の職域も現場担当者から経営層まで幅広いです。それぞれ業務やデータ、ITのことに対する前提知識も違えば、やりたいことに対する想いの深さも違うので、例えば、「そのニーズの背景は何ですか?」と聞いても、常に100点満点の回答が得られる訳ではありません。
なので、相手の立場で『この人はこういうことを聞きたい/伝えたい/話し合いたいんだろうな』と想像し、仮説を持ったコミュニケーションをすることで、理解のズレを減らしたいと思っています。
Q6:POとして苦労したことやそれを乗り越えた経験などを教えてください。
最初は、ウォーターフォールとアジャイルの違い、PMとPOの違いなど、自分でも理解できていないことが多くありました。が、幸いなことに、DUKEチームのスクラムマスターがアジャイルやスクラムに対して、しっかりと勉強し理解し熱意を持っている人だったので、彼のスクラム運営を見つつ、教えてもらいながら、自分なりにPOとしての仕事を腹落ちさせていくことができました。
最近は、開発メンバー含め、チーム全体にアジャイルマインドが育ってきたことを感じて、嬉しく思っています。
Q7:今後どんなことに挑戦していきたいですか?
色々あってこの場所では足りないので、入社されたら、いっぱいお話ししましょう!笑
Q8:入社をご検討いただいている方にメッセージをお願いします。
POは、過去のいろいろな経験が活かせるし、やりがいもある仕事ですが、自分に「こうしたい」という意思が無いと、振り回されているように感じて辛くなる人もいるかもしれません。
「自分たちの仕事で価値を生むぞ。そのために、どうしたい?」と考え、「どうしたらいい?」と周りと話し合える人であれば、きっと楽しめる仕事だと思います!
※所属組織や業務内容は2023年2月時点のものです。
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