日本の野山に蔓延っている葛。繁殖力が強く、あっという間に広がってしまう。日本に住んでいるときにこれがおいしいと聞いて、ツル先や花などを摘んで持ち帰り食べてみた。天ぷらにしたらそれなりに美味しかった。最近、花のあのほんのり甘い匂いを嗅いでみたくて、タネを買ってみた。発芽率は低いのだそうだ。そんなに繁殖力が旺盛なのにね。とりあえず播いてみたけれど確かに２週間まったく発芽しない。アメリカ南部の一部地域ではInvasive Speciesに分類される嫌われ者のようだ。少なくとも地植え
紙風船のようなつぼみが愛らしい桔梗の花は、秋の七草のひとつに数えられるが、実際に咲くのは暑い季節のようだ。うちの鉢植えの桔梗も７月の初めから咲いている。背の高い桔梗の姿が懐かしいけど、アメリカの園芸店で手に入るのは矮性が多いらしい。あのすらっとした姿が見たくて、懲りもせずまた種を買ってみた。お友達の庭からも株分けしてもらおうかと思っている。花のことになると貪欲になる。とりあえず物置からきれいな花瓶が出てきたのでツタと桔梗を一緒に飾ってみた。
子供の頃にそこらへんの原っぱに生えてたような草なのに、なかなか日本にも帰れない今となっては無性に見たくなる花のひとつ。とはいえ日本の花ではないらしく、アメリカでもOhio SpiderwortsとかVirginia Spiderwortsなどと呼ぶらしい。つまりそのエリアに行けば雑草として生えているのだろう、それを１本７ドルも出して買ってしまった。それでも倒れないように枯れないように大切に鉢で育て、一昨日やっと咲いてくれた。たった１本のその先に３つも４つも花を咲かせているもの
「りうたんの花の色こそ咲きそむれなべての秋はあさぢふのすゑ」藤原定家 20代の頃、よくカヤックで川下りに行った。急流では落ちないように必死でそれどころではないが、緩やかな流れでは川べりの景色を楽しんだ。初秋は暑くも寒くもなく空は青く高く、好きな季節だった。どこだったか覚えていないが川沿いの茂みの中にたくさんのりんどうが咲いていた場所があった。少し前に見た「銀河鉄道の夜」というアニメの、汽車の窓から見えるりんどうが咲き群れるシーンと重なって感動した。一瞬で通り過ぎたのに、その景
子供の頃、休みの日には東京郊外の父親の仕事場について行き、よく一人で遊んでいた。畑、林、川、野原。そんなところでいったい何をしていたんだろう。覚えているのは１年を通していろいろな花や葉っぱ、木の実などを集めて遊んでいたことだ。今も野山に咲くような花が好きなのはその頃の影響だと思う。中でも好きだったのは林に咲くカノコユリだった。鮮やかなピンク色の百合で花弁がくるりんとそっくり返るさまが可愛らしかった。最近鉢植えで花を育てているので、カノコユリも買ってみた。Japanese Sh
お友達のページをのぞくため始めてみましたが、せっかくなので利用してみます。カリフォルニア州に移住して２７年。子供の頃に過ごした日本の景色がなんとなく懐かしくて、何を書くかもまだわからないまま、ひっそりとここに綴ってみようと思いました。よろしくお願いします。
