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罪悪感でコントロールする母親    ~生きることすら「義務」の自分~

このサムネイルのような母親だったら良かった・・・

今日は月2回通っているトラウマケアの日。医師の診察とカウンセリングを受けた。

医師「不安障害の薬、聞いてますか?」
私「以前より、得体のしれない不安感は少なくなったと思います。」
医師「では、まだ治ってないな、気になるな、と思うところはありますか?」
私「健康不安。突然死ぬのではないかという不安感。事故や病気で。他の人よりその可能性が高いと感じてしまう。健康診断は恐怖でしかない。おかしいのはわかるが。」
医師「他人より可能性が高いのは本当でしょうか?血液検査を見ても、血圧も正常だし、動脈硬化や脳梗塞のリスクも低い。
可能性としてあるのは、①不安障害のため、②母親によるトラウマ。思い当たることは?」
私「母親は、私が死んだら死ぬという。言うことを聞かないと、死んでやるという。私が死んだら、母親が発狂してしまうのではないかと恐怖。」
医師「自分が死ぬことで、母親に復讐してやると思ったりしないですか?」
私「え?(なんでわかるの?)それは小さい頃からそう思うことはよくありました。」
医師「そこにヒントがありそうですね。この後、カウンセリングで話してみてください。そこを掘り下げると、健康不安がなくなるかもしれない。」

その後、カウンセリングへ。

カウンセラー「自分が死ぬことで、母親を苦しめようと思うのはなぜだと思いますか?」
私「自分が死んだら、なんて私は娘に悪いことをしてしまったのだと後悔し、悔やんでほしいから。自分がやったことを自覚して謝罪してほしい。」
カウンセラー「自分がやったことを認めてほしいのですね。」
私「はい。母親は、罪悪感で私をコントロールする。自分の願いを聞き入れないと、ひどい、冷たい娘だと非難する。母親の思う通りに動くのは嫌だ!うるさい!と思いつつ、母親に従わないことへの罪悪感に襲われる。ひどいことをしているんではないかと。」

カウンセリングからの帰り道、「はっ!」としたことがあった。

病気や事故で自分が死ぬことに常に強い恐怖を感じるのは、母親に死ぬことを絶対に許されていないからだ。母親のために生きることが義務付けられていたからだ。その義務を果たせないと、母親が発狂することが怖すぎるからだ・・・と。
だから、そうならないように、私はちょっと不調を感じると不安になって検査を受け、検査結果をひどいストレスを感じながら待っていた。健康診断結果が入った封筒は、自分で開けることもままならない(夫に開けてもらうことも)。
だって、私にとって、死ぬことは絶対に許されないことだから。

母親がこの世からいなくなったら、私はこの恐怖から解放されると、なぜか思っていたのは、そういうことだったのかと。

父親がホスピスで亡くなる瞬間、母親は父親を非難した。
「なんで!私の面倒見てくれるって言ってたじゃない!なんで!嫌だ!嫌だーー!!」と叫び続けた。

私は、もう片方の父親の耳のそばで、「お父さん、楽しかったね。ありがとう。」と繰り返し伝えた。だって、私だったら、「良い人生だった」と思って死にたいから。
私も母親より先に死んだら、こんなに叫ばれるのかと思うと、もう恐怖でしかない。死ぬその瞬間に、不安と罪悪感を感じるのは、まっぴらごめんだ。

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