院内見聞録 入院シーズン3 3日目
2022年5月15日
11:58、0:47、2:02、3:45に目覚める。たぶん、5時台にも一度目が覚めているが時計は確認しなかった。1時間おきぐらいに目が覚めている。昨日、まとまって眠れたのはおそらくその前日がほぼ徹夜で作業していたので疲れていただけのようだった。細切れ睡眠だが覚めたあとすぐに眠れるので特に問題はないと思う。都度、夢を見ていたことは覚えているのだけど、前の病院には手元だけを照らせる読書灯があり、パッとつけてメモを取ることができたのだけど、ここは読書灯が天井についているため、夜中に気楽につけられない。よってメモができない。その瞬間にメモができないと、起きたら全部忘れてしまっている。
朝の検温に来た看護師さんが、わたしのパジャマに注目。世界の名画がイラストになっているパジャマ(*1)だ。実は昨日も別の看護師さんに「このパジャマかわいいですね」と言われたのだが、その子はただ顔が描かれているのが面白いと思っただけのようだった。しかし、今日の子は「最近、絵を見るのが好きで…」と言って、それが笛を吹く少年や、モナリザ、ひまわり、真珠の耳飾りの少女であることを認識してくれた。ちなみにパジャマはフェリシモで買いました。
メールチェックしてDuoを1レッスン。「マジック・キングダム~」読了。主人公の肉体は何度もすげ変わっているから若いとして、1世紀以上生きているということはそれなりの知恵と経験が積み重ねられているはずなのに、行動原理が二十代の若者のようで何だかな~。ときに若いころに戻りたいかという質問があるけれど、今の知識と経験を持ったまま戻るならともかく、ただ戻るだけなら戻らなくていいというのが、わたしの答えなんだけど、せっかく知識と経験を持ったまま戻るが実現されているというのに…。つくづくわたしはフィクションにおいてすら、技術やストーリーよりも人間の本質にしか興味がないんだなと思う。あと厄介オタは何世紀になっても厄介だった。
デイルームで特別販売があるとのアナウンス。毎日来るらしい。飲み物やお菓子だけではなく、オムツも売ってると初日に説明された。病院の1階にはコンビニやコメダやタリーズがあって、体はピンピンしているからそっちへ行くこともできるが、どんなもんかなと興味本位で行ってみる。規模はヤクルトレディが押しているカートぐらいの大きさのものに、下の階まで行けない人が必要としそうなものが詰まっていた。わたしは行ける人だが、わたし以外に客が誰もいないので、何となく気の毒になって東京新聞を買った。支払いは現金のみ。ここで、やっと硬貨の出番が来た。
せっかくテレビカード買ったし、何か見るもはないかなとラテ欄を確認。しかも知らなかったが日曜版には今週1週間分のテレビ欄もついてきた。そこでいつもTverで見ている番組がないかじっくり調べてみると…
日)にけつッ!! 25:50~
月)ここにタイトルを入力 24:25~(しかも終って書いてる)
火)なし
水)あちこちオードリー 23:06~
木)なし
金)漫画家イエナガの複雑社会を超定義 23:15~
久保みねヒャダこじらせナイト 26:55~
土)ゴッドタン 25:50~
日)にけつッ!! 26:15~(さらに深い時間…)
全部、消灯後じゃねえか。健全な時間帯には放送されてないものばかり見ているど深夜の女、それがアタイだよ。しかも、一番楽しみにしている「千原Jrの座王」と「やすとものいたって真剣です」はそもそも首都圏でのテレビ放送はないのであった。
抜けていた過去分の日誌をさかのぼって書いていると、様子を見に来た看護師さんが「町田啓太さんが好きなんですか? かっこいいですよね」と。
つ、ついにキターーー!
栞がわりにしているチェリまほのムビチケを見せて、「はい、これは4回見ました」と急に早口になるオタク仕草。まあ、4回なんてチェリ家の中では少ないほうだけど、わたしはそれ以外にも普段から見たい映画がたくさんあるんでね。
「この赤楚くんと一緒に出てた…」
「Super Richですか?」
「はい、あれを見てました。赤楚くんいいですよね」
「すごく、かわいらしい人ですよね」
「はい、わたしはかわいい感じの人が好きなんで…」
と血圧を測られながら会話を交わし、最終的には劇団Exileのこともバッチリ宣伝しておいた。顔がよくて、背が高く、しかも運動神経がいい男たちの集団だということを。ご所望とあらばこのPC内に保存してある動画をいつでもお見せしますので、お気軽にお立ち寄りください。
さて、明日の手術に備えて今日はこの後何も食べられない。翻訳を少し進め、ジャムリサの動画を見る。
すでに完売しています。