院内見聞録　シーズン２：14日目

2021年7月5日

5:50起床。ワクチンに関わる夢を見ていた気がするが、メモを取っていないから詳細は不明。隣のベッドに人がいないときはマウスピースを外して寝るので、その方がよく眠れる気がする。結構、きついのよ。トイレに行くとトイレットペーパーに少量だけ血液がついた。

朝食：食パン、イチゴジャム、温泉卵、塩、きのこスープ、オレンジ、牛乳

「拳師 ～The Next Dragon～」を見る。“10年前”の描写がいくら中国だとしても戦後？っていうぐらい古かったので何年の映画かと思ったら2008年だった。やっぱりどう考えてもあれが1998年とは思えないのだが…。
最終的にはサモハンが一番おいしいところを持っていった。あ、あの人知ってると思ったらマックス・チャンだった。武術のできる滝沢秀明、というか田中圭は誰？ と思って調べた汪亞朝（*1）という人、もう少し人気が出てもよさそうな気がするが、一応まだ俳優をやっているっぽい。あと、武術のできる猫背椿のクレジットは王菲。え？ フェイ・ウォンと同姓同名？ と思って中国語のWikiで調べたら思った以上に同姓同名の人がたくさんいた。中華圏広いもんね～。ちなみにIMdb調べによると猫背椿さんのほうの王菲は今はフィービー・ウォンという名前でやっているっぽい。

「青天を衝け」も見始めたが、町田くんがクレジットされてなかったので途中で止める。

ドレーンが取れた。明日、レントゲンを撮ってＯＫなら退院。シーツ交換の人がやってきたが、もう明日退院なのでこのままでいいことにする。だって、その間どこかに移動するのも面倒だし、すぐ換えるんだったらもったいないし。貴族にはほど遠いが、これぐらいイージーなほうがきっと有事には有利に働くはず…と思いたい。

毎日、お掃除の人（何人かがローテーションになっている）がきて、ゴミ箱のごみを捨ててくれるのだが、わたしはごみを捨てやすいようにベッドのわきにぴったり寄せて置いている。で、ゴミを捨てた後に同じ場所に置く人と、適当に離れた場所に置く人がいる。こういうちょっとしたことで、どんな仕事であっても、仕事ができるできないの違いがあるよなぁと思うが、こういう差はおそらく給料には反映されない。でも、少なくとも自分が何かの仕事をするときには、この差が気づけるようになりたい。

昼食：やわらか玄米ご飯150g、コーンスープ、イタリアンハンバーグ、もやしのイタリアンソテー、ベビーリーフのサラダ（オリーブドレ）、かぼちゃプリン

今読んでいる「エデュケーション　大学は私の人生を変えた」だが、500ページあるうちの324ページでやっと自分の人生が始まりそうになるが、400ページを過ぎてもまだ毒家族と縁を切ってないのね。

隣のベッドに人が来る。これまで来た人はみなアレルギーの有無を聞かれるが、わたしを含めてほとんどの人が花粉以外はないと言っている。やっぱり花粉症率は高い。ドレーンが取れたので全身シャワーが浴びられるということなので、１時間予約して髪の毛も洗った。が、髪を乾かしても30分で済んだ。

夕食：やわらか玄米ご飯150g、ジャガイモ・玉ねぎの味噌汁、生麩・がんもの煮物、大徳寺なます、焼き海苔

隣の人はパソコンで何かを打つ音が聞こえるし、ときどき写真も撮っている。あと、体の中のことに興味があると言って自分が受ける手術について、切除される臓器がどことつながっているのか、みたいなことを聞いている。もしかしたら、わたしと似たタイプかもしれない。闘病記をつけてるの？

寝るまでに何とかを読み終わった「エデュケーション」、しんどかった。わたしはかなり早い段階でこんな家族と縁を切ればいいのにと思ったのだけど、最後の50ページぐらいまで家族に戻ろうとする姿についイラっとしてしまう。でも、これって援助を受けるべき人がなかなか正しい援助が受けられない理由かもしれないと反省する。困ってる人が必ずしも援助する側が期待する反応をするとは限らないもんなぁ。10時過ぎに就寝。

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1. この日記は１年以上前のことなので、どんな顔してたっけ？と思って画像検索してみたら、今のお姿はタッキーにも田中圭にも似ていなかった。でも、本編では似てたんですよ！（証拠写真は下に）