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コミュニケーションの基本テクニック

コミュニケーションに悩む方から相談があり、コーチングの基礎テクニックの中で役立つものがありましたので紹介します。

コミュニケーションには基本テクニックとして次の3つがあります。

  • ミラーリング

  • ペーシング

  • トラッキング

全て「真似をする」ものです。
話者の真似をすることで、共感や信頼を得る聴き手のテクニックになります。
コミュニケーションに悩まれている場合は、感情なく機械的に実施していくだけでも、効果があらわれる場合がありますので、やってみてください。

真似っこ

見た目を真似るのがミラーリングです。
相手が腕を組んだら腕を組んだり、メモを取ったらメモを取ったり、瞬きをしたら瞬きをしたりします。

合コンやら初デートで、「狙っている相手がドリンクを飲んだらドリンクを飲む」という基本テクニックがありますよね? あれです。

また、営業などでは、服装やメイクが似ているだけで相手に安心感を与えることもできます。

動作や格好を合わせることで気持ちを通わせた気になるのは、社会的な動物である人間の本能です。
本当に相手のことを考えて癖を観察していれば、違和感なく動きを合わせることもできるようになります。

ペースを合わせる

ペースを合わせるのがペーシングの基本です。

ゆっくり話す人にはゆっくり話したり、早口の人には早口で話します。
間の取り方やテンポを合わせたり、声の大きさや声の高さを合わせるのも良いでしょう。

これらは、電話対応の際など自然と実施されている方が多いと思います。日常生活でうっかり気を抜いたりして、相手のペースを無視してしまっている場合には意識して実施してみましょう。

他にも、相手の状態やテンションに合わせたり、呼吸のペースを合わせたりします。

幼稚園の先生や保育園の保育士さんは「あのね!先生!!」と元気に話しかけたら、「なあに!◯◯ちゃん!!」と元気に応答してくれる人が人気でしたよね。

あなた自身が話者の話をどう捉えているかは傍に置いておいて、相手のペースやテンションに合わせることで、話しやすい人という印象を与えることができます。

おうむ返し

トラッキングは同じ言葉を繰り返すという意味です。

ミラーリングやペーシングと違って、少し難しいです。あまりおうむ返しを繰り返していると気味悪がられることもあります。
とはいえ、かける言葉が見つからない場合など、積極的におうむ返しを活用していきましょう。

例えば、おうむ返しを全くしないとこんなことになってしまいます。
A「おはようございます!」
B「……」
A「昨日予約した会議室の鍵を貸してください」
B「……」
A(機嫌が悪いのかな??)

おうむ返しを取り入れるとこんなふうに改善できます。
A「おはようございます!」
B「おはようございます!」
A「昨日予約した会議室の鍵を貸してください」
B「昨日予約した会議室の鍵ね」
A「ありがとうございます!」
B「ご利用、ありがとうございます!」
A(機嫌が良いみたい)

ほんのちょっとした間を無言でなく相手の言葉を借りて埋めることで、話しやすい印象を与えることができますよ。

特に年配者は知らない言葉を自分の知っている言葉に安直に置き換えてしまい、そのために若手からの発信を妨げている場合もあります。心当たりがある方は、試しに相手の言葉を使って喋ってみましょう。
普段使っていない脳が活性化されて、相手への共感も高まるかもしれません。

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