【ホロライブオリ曲おすすめ紹介】第6回:角巻わため/雪花ラミィ編
「VTuberの曲なんてオタクが聴くものだ」と言った偏見によって、せっかく良い音楽が聴かれないのは本当に勿体ない、騙されたと思ってぜひ一度聴いてみてほしい、という想いのもと、大好きなホロライブのオリジナル曲の中から私の推し曲を紹介するこちらのコーナー。
第6回目となる今回は、前回に引き続きホロライブ4期生から「角巻わため」さんと、ホロライブ5期生から「雪花ラミィ」さんの楽曲を紹介したいと思います。
① 角巻わため:My song
自身のソロ1st LIVEで新曲として初披露され、今や角巻わためを代表する曲にまで成長したコチラ「My song」は、作詞を田淵智也氏、作編曲を堀江晶太氏が担当。
田淵さんと言えば、ホロライブオリ曲である天音かなたさんの「特者生存ワンダラダー!!」の作詞作曲を担当した方で、類稀な音楽センスをお持ちであることは本連載でも前回ご紹介させて頂きました。
そして、作編曲の堀江さんも、ホロライブ全体曲「Our Bright Parade」や星街すいせいさんの「バイバイレイニー」と言ったホロライブオリ曲、TRUEさんの「Sincerely」を始めとするアニソン曲、”kemu”名義でボカロPとして「六兆年と一夜物語」「地球最後の告白を」を手掛けたもの凄いトラックメーカーでして、この2人の並びを見ただけで個人的には思わずテンションが上がってしまうくらいのドリームマッチ的楽曲だったりします。
(余談ですが、「紅蓮華」で有名なLiSAさんの楽曲でもこの2人がタッグを組んだ曲が多いですね、勿論どれも本当にオススメです)
本曲でも、堀江さんらしい「ベースが際立つカッコ良いバンドサウンド」や「綺麗に煌めく鍵盤の音色」が非常に良い仕事をしていて、例えば、イントロ等で見られるシンセサイザーのアクセントや、サビで見せるベースラインとピアノ伴奏のコンビネーションあたりは本当にカッコ良くてまさに堀江さんらしさ溢れる美しく疾走感のある曲調に仕上がっているなぁと思っています。
そしてこの曲を名曲に仕立てているのは何と言っても角巻わための熱い想いを綴った田淵さんの歌詞にあると思っており、この歌詞に込められた共感性のあるメッセージこそが聴く人の心を掴んで離さないのであろうと思っています。
角巻わためと言えば見た目通りの優しい性格や愛溢れるファンへの対応等、穏やかなキャラクターが特徴ですが、その一方で非常に多くの夢を持ち、夢に対して熱い想いを抱えていたりもします。
そんな夢に対する姿勢や、無理だと諦めず挑戦し続ける逞しさも、多くのわためいと(角巻わためのファンネーム)さんに愛されるポイントだと思っており、この曲こそまさにそんな角巻わための熱い想いをありのまま表現した楽曲なのではないでしょうか。
どんなに困難な道だとしても諦めなければ夢は叶う、だからこそ未だ見ぬ自身のゴールに辿り着くべく、挑戦することを恐れず何度も何度も突き進んで行くんだ、と言う角巻わための信念や努力を見事に表現した本曲の歌詞は本当に秀逸としか言いようがありません。
この歌詞に惚れ、この歌詞に励まされ、この歌詞に勇気をもらい、この歌詞に背中を押してもらった方は本当に多いと思います。
彼女の夢の一つである武道館LIVEが実現し、その場でこの曲を披露された日には、わためいとならずとも床にならない人はいないことでしょう。
個人的には、「1回 10回 100回 1000回 挑戦を続けるよ」と言う耳に残るサビのフレーズはもちろん、以下の2番サビの歌詞が凄く印象に残っています。
厳しい現実を理解しつつも、それでもそれを理由に諦めることはしない、と言う強い信念に毎度思わずグッとしてしまいます。
また、普段の配信で見せる、まさに羊の如くふわふわとした優しい声からは想像できない、角巻わための力強く伸びやかな、感情剥き出しのカッコ良い歌声もこの曲の大きな魅力の1つではないでしょうか。
特に曲の終盤、壮大なメロディに乗せてグッと盛り上がっていくCメロからエモーショナルなアカペラが魅せる落ちサビ、そして疾走感そのままに転調によって更なる盛り上がりを見せるラスサビの流れは、個人的に本当に胸熱で聴く度に心揺さぶられます。
角巻わためとしても、自身の想いを詰め込んだ強い歌詞だけについ力み過ぎてしまうこともあるとのことで、それだけ感情のコントロールが難しい曲なのでしょうね。
しかし、それはその時その瞬間だけの角巻わためを表現しているとも言えるわけで、だからこそ、1つとして同じ「My song」は存在しないのかもしれない、と思うと、それこそがこの曲の本当の魅力なのかもしれません。
このように、角巻わため自身の「魂」が込められた非常に熱い一曲なのですが、それだけに留まらず聴く人の「魂」さえも表現しているような、まさに聴き手全ての「My song = わたしのうた」になり得る、ホロライブ屈指の名曲なのではないかと思っています。
② 雪花ラミィ:Fleur
「Fleur」は自身の活動2周年を記念して制作された楽曲で、作詞をNeko Hacker氏、作編曲は山田高弘氏が担当。
「Fleur」はフランス語で「花」や「花飾り」を意味する言葉。自身の名前を曲名に据えていることになりますので、それだけこの曲に自身の想いを込めているのかもしれません。
また作編曲を担当した山田高弘氏は、ラブライブ!「μ's」の名曲「Snow halation」を手掛けた方でもあり、本楽曲でも「Snow halation」で魅せた山田高弘氏らしさがたっぷりと詰まった一曲に仕上がっています。
王道感のある爽やかさやテンポの良さはもちろん、切なさを感じさせるメロディから徐々に力強い雰囲気へとシフトしていき、バンドサウンドをベースにしつつも徐々に盛り上がりを見せるストリングスが加わることで壮大で心に直接響いてくるサビまでの一連の流れは、聴き手の感情の高まり、高揚感と完全にリンクして最高にエモーショナル。
「Snow halation」にも負けずとも劣らない名曲に仕上がっているのではないかと思います。
シンフォニックに始まるイントロや、スレイベルの音色を要所要所で取り入れることで冬や雪のイメージを効果的に演出している点も楽曲として良きポイントですね。
このように楽曲自体がとても秀逸で聴きどころ満載なのですが、個人的には雪花ラミィの持つ歌唱力の高さ、ポテンシャルがこの曲の良さをより引き出している、とも思っています。
安定した音程感や音域の幅の広さはもちろん、曲によって声質や感情を器用に使い分けることのできる豊かな表現力が特に雪花ラミィの特徴、良さではないかと感じており、本楽曲でも、カッコ良さの中に凛々しさや優しさ、切なさを感じる大人っぽい歌声が本当に魅力的で、思わず曲の世界観に引き込まれ聴き入ってしまうのはきっと私だけではないでしょう。
更に、雪民さん(雪花ラミィのファンネーム)に対する雪花ラミィの感謝や愛が溢れる歌詞もこれまた素敵で、希望に満ちた数々のフレーズが、主題を「雪」に置きつつも曲の世界観をよりあたたかい雰囲気にしてくれているのではないでしょうか。
特にラスラビ、歌詞自体は1番のサビと同じですが、落ちサビ演出からまた一気に盛り上がるメロディが雪民さんを心から想う雪花ラミィの気持ちをより表現しているようで何度聴いても思わずグッときてしまいます。
最後の「好きだよ」と言うフレーズもシンプルで凄く良いですよね、雪民さんにとっては本当に堪らない瞬間ではないでしょうか。
色々と語ってしまいましたが、雪花ラミィの美しい歌声と綺麗なメロディが見事に調和した、何度でも聴きたくなる名曲だと言うことは間違いありませんので皆さんもぜひ一度聴いてみてください。
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と言うことで今回はコチラの2曲を紹介させて頂きました。
今回で6回目と言うことでいろんな曲を紹介してきたなぁと思いつつも、まだまだオススメしたい曲は尽きませんし、何なら新曲もどんどん増えていっているのでこれからも引き続き頑張って続けていきたいですね。
とは言え、更新頻度が低いのでいつ終わりが来るのやら…という感じではありますが(笑)
それでは、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m